フィギュアスケート・紀平梨花 “疲労骨折”から前を向く19歳「五輪だけでなく毎シーズンをもっと大事に」

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2022.5.16



テレビ東京のインタビューに答えてくれた、フィギュアスケート・紀平梨花(19)。

昨季の怪我による全日本選手権欠場、出場の夢が断たれた北京五輪への思いについて当時の心の内を明かした。

苦悩と葛藤、それでも前を向く19歳。一番の目標は4年後の2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪。新たな気持ちで新シーズンへ向かう。

<公演概要>
【公演名】プリンスアイスワールド 2022-2023 Brand New StoryⅢ ~Our Compass~」横浜公演
【会場】KOSÉ 新横浜スケートセンター(所在地:横浜市港北区新横浜 2-11)
【日程】 2022年4月29日(金・祝)~ 5月5日(木・祝)※5月2日(月)は休演
【時間】1回目 午前11時30分~午後1時30分/2回目 午後4時~午後6時 ※開場は開演の1時間前
【出演】ゲスト:荒川静香、本田武史、田中刑事、宇野昌磨、鍵山優真、樋口新葉、本田真凜、本田望結
4月29日~5月1日 出演:三原舞依、三浦佳生
5月3日~5月5日 出演:紀平梨花、住吉りをん
【出演】キャスト:プリンスアイスワールドチーム(約25名)
【主催】株式会社テレビ神奈川、株式会社ブルーミューズ
【後援】公益財団法人日本スケート連盟、FM ヨコハマ、TOKYOFM

紀平梨花 インタビュー

ー「You Raise Me Up」を選んだ理由は?

この曲は前から知っていて、いつか使ってみたいと思っていた曲でもありました。今回、エキシビションをするとなった時にこの曲が思い浮かんで、聞いても歌詞を見ても今の自分に合っている気がしてこれに決めました。

ー「今の自分に合っている」と思った部分は?

色々な困難があったシーズンだったのですが、そんな中でもたくさんの支えがあるからこそ、こうやって前を向いて諦めずにやって来られたと思っています。そういう感謝の気持ちを込めて滑りたいなと思ったプログラムでもあるので、今かなと思いました。

ー怪我の状態は?

一番酷かったのが、昨年末辺りでした。最初に痛みが出た時はそんなに痛くはなかったんですが、休みながらやっている中で試合がある直前に急に追い込んでしまった時があり痛みが酷くなってしまいました。

それを何度か繰り返してしまって、「これは骨っぽいしやばい!」と思いました。疲労骨折について調べてみると症状がすごく当てはまっていて、これはそうだなと思いました。

そこから1、2月は足のためにしっかり休んで、スケーティングだけの練習を続けてきました。ジャンプをするにしてもアイスショーの直前と本番だけにして、今やっと少しずつ良くなってきています。

ですが治りにくい場所ということもあって、完治には至っていないです。まだ痛みが出るということは、このショーが終わってからも完治するために1ヶ月くらいがっつり休んで、何をやっても痛くないという状態になったら試合に向けてジャンプの練習を始めたいと思っています。



ー北京五輪は見ていた?

全日本も見て、北京五輪もショートかフリーかどちらかは見ました。自分の中では絶対に見たい大会というよりは、他にも用事は作っていましたしどちらでもいいかなという感覚でいるようにしていました。

自分のイベントというよりは、結果は見るけど考えないようにしようと思っていました。考えてしまうと「動こう」と頑張る方向に考えてしまい、そういうことが重なってこの結果になったという思いがあったので。あまり早く早くと焦らないように、考えないようにしていました。

見たくないような「見れないな」という気持ちにどこかで一度なりました。今までどんな立場でも試合を見れたり、演技直前でもライバル選手の演技を平気で見れてしまうタイプだったので、周りの人が「よく見れるね」と言う気持ちがやっと分かったというか。

思い出したくない思い出だったので、無理して見なくてもいいと思っていました。でも一番辛かった時期は越えていて、見ている時も辛い思いはあまりしなかったです。自分のことはあまり考えずに"いち観客"として見ていました。

ー紀平選手にとって五輪とは?

もちろん今まで通り、五輪は一番の目標です。ですが、今回思ったことはそこが一番大事と思い過ぎなくても、常に頑張り続けていればその延長線上に五輪の一つの試合が出てくると考えた方が良いということです。毎試合、毎シーズン、大事な試合を見つけてやる。

「五輪だから」と無理し過ぎちゃったなと思います。痛みがあるのに休むという方向に持っていけなかったので、またこういう時に失敗しないように痛みが出たらどんな時でもどんなに大事な時期でも同じように考えて、対処した方が良いなと思いました。

次回(2026年の)ミラノ五輪に向けてですが、まずは来季にいち早く良い演技をお見せして、今まで以上の成績をあげたいという思いの方が強いです。次の五輪というよりは、次のシーズンもあるしと思っています。

痛がって演技している姿を何度もお見せするよりは、万全な状態でのベストな演技を見たいと思ってくれている方が多いと思ったので、とりあえず早く健康で痛みのない、それでいて今までよりも成長した姿を皆さんにお見せしたいなと思っています。