スピード系が揃ったFW陣 森保一監督「メリハリを持ってやるべき。アジアから世界へ切り替えていかなければ」

森保一監督 写真:ロイター/アフロ
11月に開幕するサッカーのワールドカップ(へ向けて、日本代表が新たな準備段階に入る。6月2日(木)に札幌で行われるパラグアイ代表戦を皮切りに、ブラジル代表(6日、東京)、ガーナ代表(14日、神戸)などとの強化試合4連戦を戦う。
"仮想W杯"のスケジュールのなか、世界の強豪との対戦でチームは積み上げを図り、選手は本大会のメンバー入りへサバイバルレースになる。
W杯カタール大会まで半年を切って、日本代表が本番までに行える国際試合は今回の4試合と9月の2試合と数えるほど。海外組を交えてまとまった時間を過ごせる今回の4連戦の意義は大きい。
限られた時間のなか、アジアから世界との闘いへギアを切り替え、本大会で戦う選手の組み合わせのベストを探り、戦い方のオプションを増やす上で貴重な機会になる。
前線にはFW古橋亨梧(セルティック)、クラブ同僚のFW前田大然、FW浅野拓磨(ボーフム)と速さに定評のある攻撃陣が揃い。
Jリーグで10得点をマークしているFW上田綺世(鹿島)、最終予選で結果を出しているMF伊東純也(ゲンク)やMF三笘薫(サンジロワーズ)らも健在で、どう組み合わせるのか興味深い。
FW大迫勇也(神戸)がコンディション不良で不参加の今回、日本代表の前線をけん引してきた大迫不在の場合の攻撃と得点の形は懸案の課題でもある。
伊東が最終予選4戦連続ゴールなどで日本の予選突破に大きく貢献して存在感を示したが、いくつかオプションを持っておきたいところだ。
森保監督は、「守から攻への素早い攻撃で得点を奪うことは、より精度を上げないといけない。守備についても、これまでやってきたことを、よりメリハリを持ってやるべき。アジアから世界へ切り替えていかなければいけない」と指摘。
メンタルとフィジカルの両面で世界モードへの切り替えを図りたいとしている。
上田選手は、「対戦相手もチームメイトも、強度もレベルも格段に高い。どのぐらいそこに自分が適応できるのか挑戦になる。自分がいいパフォーマンスをできないとサバイバルだろうが評価されない。持っているものをすべて出し切りたい」と話す。
好調を維持している鹿島FWは、「動き出しやシュートは自分の武器。シュートを打たないと点も入らない。積極的にやりたい」と意気込んでいる。
板倉選手は南米勢との最初の2連戦に、「アジアと違った、南米の個人で打開できる選手との試合は確実にプラスになる。常に相手よりも先に準備することが大事。ビルドアップは僕の強みでもある。前線の選手の特長は分かっている。前の選手が動きやすいように後ろからサポートしたい」と話している。
6-7月開催で事前合宿を経て臨めたW杯前回大会までと違って、多くの国でシーズン中にあたる11-12月開催で今回のカタール大会では事前合宿は実施できない。
「最終予選で出た成果と課題を整理して、個とチームの力を上げて、次へつながる試合をしたい」と話す森保監督。
「前回(ロシア)大会と違って、練習で戦術を積み上げることはできない。W杯で結果を出すために、試合を通してチームが共有できることはしっかりやりたい」と語っている。
日本代表は2日(木)の札幌ドームでのパラグアイ戦後、6日(月)に東京の国立競技場でブラジル代表に臨む。
その後、キリンカップの初戦で10日(金)にガーナ代表とノエビアスタジアム神戸で対戦し、14日(火)に大阪のパナソニックスタジアム吹田でチリ代表またはチュニジア代表と対戦する。
取材・文:木ノ原句望