【女子W杯】なでしこジャパン 2連勝でW杯16強進出決定!

サッカー

2023.7.27

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    16強進出を決めたなでしこジャパン Photo by Zhizhao Wu/Getty Images

    なでしこジャパン日本女子代表が7月26日、ニュージーランドのダニーデンで行われたコスタリカ代表戦にMF猶本光とFW藤野あおばのゴールで2-0の勝利を収め、グループCで2連勝をマークした。

    C組のもう1試合でスペインがザンビアに5-0で勝利して2連勝。この結果、日本はグループステージ最終戦を残して2位以内が確定し、スペインとともにノックアウトステージ進出が決定した。

    2試合を終えて日本とスペインは勝点6で並んだが、得失点差でスペインが日本を上回って首位に立ち、日本は2位。両者は7月31日にウェリントンで行われるグループ最終戦でグループ首位突破を懸けて対戦する。

    22日に5-0と快勝したザンビア戦から日本は先発4人を変更したが、どの顔ぶれでも、相手にプレッシャーをかけてボールを奪う守備から、素早い攻撃へ転じるスタイルは健在で、日本戦用に4バックに陣形を変えてきたコスタリカにもうまく対応。序盤から積極的に相手ゴールに迫り、前半半ばの3分間で2ゴールを挙げて優勢に試合を進めた。

    前半25分、今大会初先発のDF三宅史織が出した右サイドからのフィードをFW田中美南が中央でつないで左へ展開。これに反応した初先発の猶本がペナルティエリアに切り込み、左足を振って先制した。

    猶本はこの10分ほど前にも田中のパスを受けて、同じように左からシュートを放つ場面があったが、相手GKに弾かれていた。2度目のチャンスに、ペナルティエリアに入ったところで相手GKの動きを見極める冷静さと高い精度のキック力を見せつけた。

    29歳で初のW杯出場を掴んだ猶本は、初戦のベンチスタートに続いてこの試合で初先発。「自分のゴールでチームを勝たせたいと思っていた。そういうゴールでチームに貢献できたのがすごくうれしい」と笑顔を見せた。

    先制点から2分後には藤野が良さを発揮。日本女子代表最年少となるW杯ゴールでリードを広げた。

    猶本が左サイドでMF杉田妃和へパスを送り、杉田の左クロスに田中がヘディング。これが逆サイドに流れたところを藤野が素早く回収すると相手DFを振り切ってゴールに迫り、詰めてきたDFを軽くかわして右足を振った。ライナー性のシュートは、相手GKと右ポストの間おわずかな隙間を突いてゴールネット左に突き刺さった。

    19歳FWはチームメイトの笑顔の輪の中で揉みくちゃ。走り寄ったベンチでも控えメンバーから手洗い祝福を受けた。

    準優勝した昨年のU-20W杯でも活躍した藤野のゴールを池田監督は、「ペナルティエリアに侵入する力、シュート力、ゴールへ向かうプレーが生んだ」と称賛。「ゴールに対する意識が強い。そういう選手がゴールをもたらしてくれることで、チームに勢いをつけてくれる」と目を細めた。

    2点のリードを奪った日本は、その後も田中が積極的にシュートを放ち、後半に入ってもMF林穂之香やMF長谷川唯、後半途中出場のFW植木理子らが相手ゴールに迫ったが、追加点は奪えず。後半半ば過ぎからはコスタリカがボールを持つ時間帯もあったが、日本は決定機を与えることなくクリーンシートで終了。勝点を6に積み上げた。

    池田監督は、「スペイン戦の前に勝点を積み上げておきたいと思っていた。選手がしっかり戦ってくれたおかげ。守備陣も集中していたし、守備陣のみならず、奪われたあとの切り替えもチーム全員がしっかりと意識してやれていた」と語った。

    先発を入れ替えながら、初戦とは異なる選手が得点を決めた試合内容に、なでしこジャパンの指揮官は、「誰が出てもしっかりと戦えるのが我々の強み」と話した。

    この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた猶本も、「全員がハードワークして、しっかり規律を持って守備ができて、そこからいい攻撃につながった」と語り、自身が先制した場面でも「ゴールは嬉しかったが、気は抜けないと思ってすぐに切り替えた」と振り返った。

    コスタリカのアメリア・バルベルデ監督は「最初の失点で集中力を失い、ミスもあってパスの連携もうまくいかなかった。スピード感のあるパスワークを練習して、後半少し良かったところもあったが、十分ではなかったということ」と肩を落とした。

    日本の16強進出は4大会連続で、今大会8グループのなかでスペインとともに一番乗りとなった。日本は7月31日のスペインとの上位対決で、勝てば1位突破となり、決勝トーナメント1回戦のラウンド16でA組2位と対戦。敗れれば2位通過でA組1位と対戦する。

    現在のところ、A組は2試合を終えてスイスが1勝1分けで首位。第2戦で初出場のフィリピンに敗れたニュージーランドとフィリピンが1勝1敗で並んでいるが、得失点差でニュージーランドが2位につけている。1分1敗のノルウェーは4位だ。

    池田監督は、「スペイン戦へは中4日。しっかりコンディションを整えて準備していきたい」と語った。


    文:木ノ原 句望