なでしこジャパン 作戦的中のスウェーデンに敗れ、W杯4強ならず

サッカー

2023.8.14


準々決勝で敗れたなでしこジャパン Photo by Buda Mendes/Getty Images

なでしこジャパン日本女子代表の世界4強進出はならなかった。オーストラリアとニュージーランドで開催されている女子ワールドカップ(W杯)で日本は8月11日、ニュージーランドのオークランドで行われた準々決勝でスウェーデンに1-2で敗れ、2023年W杯の挑戦が終了した。

なお、作戦的中で日本の良さを封じたスウェーデンは悲願の初優勝へ、決勝進出をかけてスペインとの準決勝に臨む。

後半の終盤、2点のビハインドから日本は交代投入された選手らを中心に反撃を仕掛け、相手を押し込んで1点を返したが、得点機をクロスバーに2度も阻まれた。だがスウェーデンの策にはまって前半を支配され、スロースタートが響いた。

日本がノルウェーに勝利して8強進出を決めた翌8月6日、スウェーデンはノックアウトステージ1回戦でアメリカと対戦。「低めに構えて最終ラインの前でボールを奪う形」(スウェーデン代表ペーテル・イエルハルドソン監督)で3連覇を狙うアメリカを120分間無得点に抑え、PK戦で勝って準々決勝に進出した。

しかし、日本戦では戦い方を一変。前線からプレッシャーをかけ、素早い寄せで日本選手から時間とスペースを奪い、早々に試合の主導権を握った。

スウェーデンの高い位置でのプレッシャーに加え、日本はこれまでの4戦とはレベルの違うパワーやスピードに戸惑ったのか、今大会機能していた守備のプレスがはまらず、相手にボールを保持されて日本の左サイドを中心に攻め込まれた。

スウェーデンはパスで組み立てながら時折、3バックの日本守備陣の左脇に空いたスペースへ最終ラインからロングボールを送り、日本選手を背走させる。日本は守備に回る時間が増え、警戒していたセットプレーから2失点を許した。

最初の失点は前半32分。FKの流れから相手シュートをブロックするものの、ペナルティエリア内から大きくクリアできず、こぼれ球に反応したDFアマンダ・イレステット(アーセナル)に決められた。30歳DFは今大会これが4得点目。日本にとっては今大会、相手に初めて許した先制となった。

この先制で勢いを得たスウェーデンは40分過ぎにはMFコソバレ・アスラニ(ACミラン)にミドルレンジから狙われた。GK山下杏也加(INAC神戸)の鋭い反応でシュートはポストに弾かれ、日本は辛くもゴールを逃れた。

後半開始早々にも少ないパス数でつながれ、MFヨハンナ・カネリッド(チェルシー)に右サイドからシュートを打たれる場面を作られたが、GK山下が好セーブで阻止してCKに逃れた。だが、このCKが2失点目につながった。

CKのプレーに日本はゴール前を固めて凌いだが、その後にVARチェックが入り、日本にハンドがあったとしてスウェーデンがPKを獲得。これをMFフィリパ・アンイエルダール(マンチェスターC)が決めて2-0とした。後半6分だった。

そこまで苦戦が続いていた日本は、前半45分で放ったシュートはスウェーデンの8本に対してゼロに押さえられていた。だが、後半からMF遠藤純(エンジェル・シティ)を投入し、さらに0-2とされた直後にFW植木理子(東京Vベレーザ)を送り出すと、後半15分過ぎから徐々に攻撃に転じ、MF長谷川唯(マンチェスターC)、FW藤野あおば(東京Vベレーザ)らが相手ゴールに迫った。

後半28分にはペナルティエリアに積極的に切り込んだ植木が相手に倒されてPKを獲得。だが植木選手のPKはクロスバーの下に当たって弾かれ、得点にはならず。さらに、後半40分には、終盤投入されたMF清家貴子(浦和レッズL)が左サイドで仕掛け、パスを受けた藤野が相手に倒されて好位置でFKを獲得した。これを藤野が直接狙ったが、再びクロスバーに嫌われた。

日本は、その直後に左サイドで受けた遠藤からのパスに清家が反応。相手DFにブロックされたシュートのリバウンドを、ゴール前に走り込んだ後半途中出場のMF林穂之香(ウェストハム)が押し込んで1点を返した。その後も攻め込んだが、ゴールを奪うことはできなかった。

文:木ノ原 句望


なでしこジャパン 全試合結果
■グループステージ第1戦
7/22(土)
日本 5-0 ザンビア女子代表

■グループステージ第2戦
7/26(水)
日本 2-0 コスタリカ女子代表

■グループステージ最終戦
7/31(月)
日本 4-0 スペイン女子代表

■ノックアウトステージ1回戦
8/5(土)
日本 3-1 ノルウェー女子代表

■準々決勝
8/11(金)
日本 1-2 スウェーデン女子代表

準決勝・決勝 今後の大会日程
■準決勝
8/15(火) 、8/16(水)

■決勝
8/20(日) 19:00 KICK OFF

※すべて日本時間