今永投手が明かした日本人対決の裏側「苦手なスライダーでフォアボールのほうがマシ」
2024.9.12
<2024年9月10日(日本時間11日)ロサンゼルス・ドジャース対シカゴ・カブス@ドジャースタジアム>
カブス・今永昇太投手(31)は、敵地でのドジャース戦に27試合目の先発をし、7回を89球、6安打、3本塁打、無四球、4三振、3失点、3自責点。
今季4連勝を飾り、13勝目(3敗)を挙げた。防御率は3.03。
ドジャース・山本由伸との日本人先発投手による投げ合い。
今永は苦しみながらもソロ本塁打3本に抑え3失点。
先発投手として7回まで投げ抜いたことで8回の逆転劇を生み、13勝目をマークした。
試合はカブスが6-3でドジャースに逆転勝利した。
<試合後 今永昇太投手インタビュー>
ーー今日の調子は?
今日はマウンドに上がるまですごく恐怖心があって、足もガタガタ震えてましたし、ボール持った手もすごく震えてました。すごく恐怖心と闘っているなという気持ちでマウンドに上がりました。
ーーどこから?
なんでなんですかね、分からないです。
自分のプレッシャーだったりとか、周りの期待に応えなきゃいけないというので、自分自身を追い込み過ぎていた感じですね。
ーー大谷を抑えたことがチームの勝利につながった?
やはり彼は、球場の雰囲気を変えられる力を持っています。それを一打席で変えられる力があるので、今日はそういった雰囲気を変えさせない打席にできたことは助かりました。
ーー大谷の併殺打は理想的だった?
技術的には、ホームランだけは避けなければならなかったので、遠く低くというボールから入りました。
その後の2球は自分も力んでしまい、ボールが続いてしまったので、次は真っすぐかなと思っていました。
でも、フォアボールを出してノーアウト満塁にする方がまだいいんじゃないかとも思い、苦手なスライダーを選択しました。
それがうまくファーストゴロになってくれてよかったです。
ーー打球は真ん中に行きましたね
真っすぐじゃなかった分、よかったのかなと思います。
自分が想像できることはおそらくバッターも想像できることなので、僕が真っすぐを投げたいと思っている時は、バッターも真っすぐが来ると思っているはずです。
そこで勇気を持って、自分の得意球ではなく、相手が予測していなさそうな球を選んだことが良かったと思います。
ーー登板前にそれだけ緊張することは今までにありましたか?
メッツに10失点した後のサンフランシスコでの登板の時は、同じような気持ちでした。
投げたくない、マウンドに上がりたくないという精神的に少し押しつぶされそうな感覚がありました。こっちでは2回目ですね。
ーー好投した後の登板だったが、今日の恐怖心はドジャース打線への警戒心も影響していましたか?
ドジャース打線が相手だったことも間違いなくあります。
でも、前回メッツに10失点した後のサンフランシスコでの登板で、メンタルの反省があるので、今回も俯瞰して自分を見ることができました。
「こんなことでビビっているのか? こんな楽しい舞台はないはずだ」と自分に言い聞かせながら投げました。
ホームランを打たれても、これを楽しいと思わないとダメなんだと。
ーーホームランを打たれた後の切り替えは?
メンタルコーチに相談したことがあるんですけど、「マウンドの上で反省はしなくていい」と言われました。
「試合が終わってから反省すればいい」と。
本当にその通りだなと思いました。マウンドの上では自分に無責任だと思われるかもしれないですが、開き直って投げることが大事だと思います。
試合後に反省すればいいので、そのメンタルの切り替えは上手くできるようになったかなと思います。
ーー恐怖心が消えたのはいつ頃ですか?
ブルペンで変化球が1球もストライクに入らず、真っすぐも全く指にかからず抜けていて、不安が大きかったです。
でも、初回を全力で乗り切ったことで、メーターを一回振り切らせて、あとは『このくらいでいい』と調整できました。
初回がうまくいって本当によかったと思います。
ーー楽しめた場面はありましたか?
7回のマウンドに上がる時は、すごく楽しい気持ちで上がれました。
6回3失点の中で4点目を取られるかどうかは、先発投手としては見栄えが違います。
マウンドに上げてもらえることは光栄なことだと再確認し、楽しむ気持ちで投げました。
ーー3回のピンチを抑えた後、天を指さしていましたが?
アサドという投手がいるんですけど、彼が毎イニングごとにあれをやるんです。
それでアサドに「あれ、かっこいいから真似していいか」と話していたら、「いいよ、真似してくれ」と言ってくれました。
それでほっとした時に、アサドの真似をしてやっています。