サクラバクシンオー「レコードを連発した稀代の名スプリンター」【もうひとつの最強馬伝説】

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2024.9.28

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    (C)SANKEI

    デビュー当初はクラシック路線を目指したものの、トライアルで惨敗を喫して短距離路線にシフトしたサクラバクシンオー。

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    4歳以降はスプリンターとしての資質が完全開花。暮れのスプリンターズSで初のGIタイトルを奪取する。

    そしてラストランとなったのもそのスプリンターズS。連覇がかかった最後のレースを前に、陣営はどのような仕上げと決意で臨んだのか。

    デビュー以来、同馬の出走したすべてのレースに騎乗した小島太さんに聞いた当時のお話を、選りすぐりの名馬36頭の素顔と強さの根源に迫った『もうひとつの最強馬伝説〜関係者だけが知る名馬の素顔』(マイクロマガジン社)から一部抜粋してお届け。

    1990年にスプリンターズSがGIに昇格後、初めて同レースの連覇を達成したサクラバクシンオーといえば、フィジカルはマッチョ、メンタルは猪突猛進な〝体育会系〟を想像するが...。

    「身体のシルエットは決して良くなかったですね。当時は冬毛も伸びていたし」

    全21戦で手綱をとった小島太は、デビュー直前の〝ルックス〟はあまり芳しくなかったと振り返る。

    さらに「性格は前向きであっても夢中になり過ぎるわけではない。素直さは父譲りでしたね」と決して我が強いタイプではなかったとも。

    その父とは1986年の天皇賞・秋を制したサクラユタカオー。

    そして母サクラハゴロモは、種牡馬としても成功するアンバーシャダイの全妹。そんなスペックの高さをパフォーマンスに転化するには、自らとの闘いに打ち克つ必要があった。

    「ウッドチップがなかったら...。ラストランのときの完成された馬体はなかったでしょう」

    そしてラストランに臨んだサクラバクシンオーは、ついに完成した究極の馬体から繰り出す驚異のスピードで、他馬を圧倒することとなる。

    それは同馬にとって最後にして初めての「全力疾走」だったのかもしれない――。

    ■サクラバクシンオー プロフィール
    生年月日:1989年4月14日生まれ
    性別:牡馬
    毛色:鹿毛
    父:サクラユタカオー
    母:サクラハゴロモ(母父:ノーザンテースト)
    調教師:境勝太郎
    馬主:さくらコマース
    戦績:21戦11勝
    主な勝ち鞍:スプリンターズS(2回)、スワンS
    生産牧場:社台ファーム(早来)

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    もうひとつの最強馬伝説 ~関係者だけが知る名馬の素顔

    第2次競馬ブーム(1990年前後)の立役者・オグリキャップから世界最強馬イクイノックスまで、ターフを彩った名馬36頭をセレクト。

    強さや速さはもとより、その素顔はどんなものなのか? その馬をもっともよく知る関係者(調教師、厩務員、調教助手、騎手、牧場関係者など)への独自取材を敢行。

    今だから話せる裏話やエピソード、感動ストーリーも盛りだくさんで、名馬の本質を掘り下げていきます。


    編:マイクロマガジン引退馬取材班
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