「不満分子をわざと見つけて力に変える」元北朝鮮代表・鄭大世が明かした孤高の努力家が持つ独特すぎるモチベーション術

サッカー

2025.7.17


    【動画】FOOT×BRAIN+ #722|https://youtu.be/14skHirWNB8

    FOOT×BRAIN+「プロ意識の正体とは!?クセある才能を生かす極意に迫る!」

    これまで「日本サッカーが強くなるためにできることのすべて」をコンセプトに2011年4月に始まった『FOOT×BRAIN』。

    番組開始から15年目を迎え、2025年4月に『FOOT×BRAIN+』として新たなコンセプトで生まれ変わった。

    日本代表・遠藤航が公言した「ワールドカップ優勝」。FOOT×BRAIN+は「日本がW杯で優勝するためにできることのすべて」をテーマに掲げ、より深く、より徹底的に日本サッカーの可能性を探っていく。

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    天才肌の柿谷曜一朗(35)と努力型の鄭大世(41)が、現役時代の「プロ意識の欠如」を赤裸々に告白。

    16歳でプロデビューしながら遅刻常習犯だった柿谷と、怒りを力に変える孤高の努力家だった鄭が語る、才能を開花させるための真のプロ意識とは。

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    「とんでもない人間だった」―プロとは程遠かった若き日の柿谷

    「本当にとんでもない人間だったと思うんですよ、僕」

    天才的な才能でセレッソ大阪から16歳でプロデビューした柿谷。しかし当時の彼のプロ意識は想像以上に欠如していた。

    練習10分前まで寝ていて、遅刻は当たり前。朝食も取らずに寝癖のままピッチに現れる。スパイクや練習着は脱ぎ散らかし、片付けることもしない。

    「練習するために何の準備もしないんですよ。10分後に練習があるようなプロじゃないじゃないですか?」

    それでも16〜17歳の頃は才能だけでプレーできていた。監督から注意されても「すいませんでした」と言うだけで、翌日には忘れて同じことを繰り返す。罪の意識すらなかった。

    「自分がボールを取られた後に、スライディングするとか身体を張るプレーがもうダサイと思ってましたね。華やかにプレイがしたいと思ってました」

    そんな甘えた姿勢が原因で、柿谷は19歳でセレッソ大阪からレンタル移籍で徳島ヴォルティスへ追いやられることになる。

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    変化のきっかけは「サッカー選手として終わる」という危機感

    徳島でも最初は遅刻を繰り返していたという柿谷。しかし新天地で出会った人々から「このままじゃサッカー選手として終わるよ」と厳しい言葉をかけられ、初めて危機感を覚えた。

    「僕、サッカーなくなったら終わるなって思ったんですよ。俺にはサッカーしかないから」

    徐々にプロとしての意識が芽生え始めた柿谷だが、決定的だったのはセレッソ大阪のユース出身の先輩・濱田武選手との出会いだった。徳島に移籍してきた濱田は、わざと柿谷の家の目の前に住んでくれた。

    「僕、部屋の鍵閉めたことなくて、朝起きたらそこに濱ちゃん(濱田)がいて。朝ごはんも濱ちゃんが作ってくれて」

    濱田に対する尊敬と感謝の気持ちが、柿谷の意識を大きく変えた。「濱ちゃんより先に起きよう」「濱ちゃんに褒められたい」という思いが、徐々にプロ意識を育てていったと柿谷は当時を振り返る。

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    「不満分子を力に変える」―孤高の努力家・鄭大世の原動力

    一方、北朝鮮代表として活躍し、Jリーグでも通算111得点を記録した鄭大世は、自らを「小心者」と称する。人の道から外れることができない性格だったため、パチンコや飲み会といった誘惑に流されることはなかった。

    「自分たちの環境に感謝することを徹底していた」と語る鄭だが、彼のプロ意識を支えていたのは独特のモチベーションが源だった。

    「僕のモチベーションは怒りを力に変えられるタイプだったんで、常に誰かネガティブな要素をずっと探して生きてました」

    「不満分子というのをわざと自分で見つけて、それを力に変える。僕はそれぐらい必死でやんなきゃみんなに追いつけなかった」

    この強烈な自己ストイックさは極端な一匹狼の性格も生み出した。ドイツ遠征時には、チームメイトに会いたくないあまり朝食を6時に取りに行ったという。

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    才能を生かすプロ意識とは

    正反対の性格と経歴を持つ2人だが、共通するのは自分の弱さを認識し、向き合うことで成長した点だ。

    自分を過信し準備を怠った柿谷も、自分を追い込みすぎる鄭も、プロとして成功するために自分なりの答えを見つけ出した。

    鄭は自らを「人間的に未熟」と振り返りながらも、その「ネガティブをチカラに変える」姿勢が自分を高めた原動力になったと認める。

    柿谷は天才的な才能を持ちながらも、周囲の助けがあって初めて本当のプロになれたことを素直に語った。

    勝村政信MCが「やっぱこの人たちイカれてるわ」と感嘆したように、2人の元ストライカーが語った「プロ意識」は単なる練習や準備の話ではなく、自分の弱さと向き合い、才能を最大限に引き出すための覚悟の物語だった。

    「野心と自己中心」―ワールドカップへの意識の違い

    2010年南アフリカW杯に北朝鮮代表として出場した鄭大世。国歌斉唱の際に流した涙は多くの人の記憶に残っているが、当時の心境は複雑だった。

    「自分のためにやってたなっていうのは反省点としてもある。エゴと野心でやってました」と振り返る鄭。「組織に勝る個はない」という気づきは、当時にはまだなかったという。

    一方、2014年ブラジルW杯に出場した柿谷も興味深い本音を語った。柿谷はW杯予選には出場できず、本大会直前に代表入りしたため「お客様感覚」があったという。

    「みんながワールドカップに向けて準備してるところに入ってきちゃった感じで、みんなとちょっと温度感が違う」

    特に海外組と国内組では意識の差があったと柿谷は指摘する。

    「海外でプレイしてる選手たちは優勝を目指してる。でもJリーグでプレイしてる僕たちには『優勝ですか?』という感じの温度のずれはあった」

    試合後、長友佑都らの悔しさと自分の感情の違いも感じたという。「もちろん僕も悔しいんですけど、やっぱり覚悟が違う。悔しさが何倍も違った」

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    才能を生かすプロ意識とは

    正反対の性格と経歴を持つ2人だが、共通するのは自分の弱さを認識し、向き合うことで成長した点だ。

    自分を過信し準備を怠った柿谷も、自分を追い込みすぎる鄭も、プロとして成功するために自分なりの答えを見つけ出した。

    鄭は自らを「人間的に未熟」と振り返りながらも、その「ネガティブをチカラに変える」姿勢が自分を高めた原動力になったと認める。

    柿谷は天才的な才能を持ちながらも、周囲の助けがあって初めて本当のプロになれたことを素直に語った。

    勝村政信MCが「やっぱこの人たちイカれてるわ」と感嘆したように、2人の元ストライカーが語った「プロ意識」は単なる練習や準備の話ではなく、自分の弱さと向き合い、才能を最大限に引き出すための覚悟の物語だった。


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