田中希実 15分7秒34で12位 2大会連続入賞ならず「強くなりたいじゃなくて強くなる。今度こそ結果で皆さんと一緒に喜びたい」【世界陸上 女子5000m】

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2025.9.21

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    田中希望 写真:アフロスポーツ

    <東京2025世界陸上競技選手権大会 9月20日(土)@国立競技場>

    東京2025世界陸上・女子5000メートル決勝が20日に国立競技場で行われ、日本の田中希実(ニューバランス)は15分7秒34で12位となり、日本勢初となる2大会連続入賞はならなかった。

    日本勢初の4大会連続の決勝の舞台で田中は序盤から果敢に先頭集団へ食らいつき、最後まで攻めの走りを貫いたが、終盤のスパート合戦でわずかに力尽きた。

    中盤までは冷静にレースを進め、3000m通過までは世界のトップランナーと肩を並べる展開。残り1000mからペースが一気に上がる中でも粘りを見せ、最終周回まで諦めない姿勢を観客に示した。

    レース後、田中は複雑な心境を明かした。

    「今シーズン力をつけてきていたので、それが最後の集大成の場で出せなかったのか、出してこれなのか分からないところがもどかしいです。『こんなもんじゃない』っていうのを見せたいのに、これが私の今なのかと思うと悔しい。でも、とにかく出し切れたというのは言えるかなと思います」

    さらに、この世界選手権を通じての気づきを語った。

    「今日もし一番いい結果を出せたら、自分のことを本当の意味でかっこいいと思えるのかなと思ったんですけど、そうではなくて。基本かっこ悪いし、基本弱いし、それが等身大の自分だったなと。でもそれを含めて皆さんが応援してくださったのをすごく感じました」

    東京五輪以降、過程と結果の間で葛藤を抱えてきた田中は、今回"ただ走り切る"ことを優先したという。

    「結果だけが全てじゃないと言いたくないけど、過程を言い訳にして諦めていた自分がいました。でも今日は過程や結果をすっ飛ばして、とにかく走りたかったという気持ちを表現できた。これから走り続けるには結果も必要だけど、今日の弱い自分をさらけ出したことが成長のきっかけになると思います」

    「強くなりたい、じゃなくて"強くなる"と皆さんに言いたい。海外で挑戦を続け、応援してくれる方々が私の力になると思っています。今日のような舞台で、今度こそ結果で皆さんと一緒に喜びたい」

    同じ世代の藤井菜々子選手がこの日メダルを獲得したことも刺激になった。

    「今朝、同い年の藤井菜々子ちゃんがメダルを獲っていて、涙が止まらなかった。私もああいう瞬間を迎えたいし、必ず来ると信じています」と話して、悔しさをにじませながらも今後への決意を新たにした。

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