オグリキャップ 鳴り止まないオグリコール 伝説の芦毛の怪物は最後の力を振り絞り劇的勝利!【思い出に残る有馬記念】

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2025.12.28

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    第35回有馬記念 大歓声に応じる 武豊騎手とオグリキャップ(c)SANKEI

    今年で70回目を迎える有馬記念が12月28日(日)に開催。それに先駆けてYoutubeチャンネル「テレビ東京競馬チャンネル」では総勢20名のホースマンに「思い出の有馬記念」について深堀り!

    その中で社会現象にまでなった稀代の名馬のラストランとなった「1990年の有馬記念」をピックアップ。

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    笠松から伝説を生んだ芦毛の怪物

    およそ20人のホースマンに「思い出の有馬記念」について伺ってきたこの企画。その中でも最も多くの票を集めたのが、1990年の有馬記念。当時競馬学校の生徒だった和田竜二は「色あせることなく、今も記憶に残っている」と語るほどだった。

    そんな1990年の有馬記念の主役となったのはオグリキャップだった。

    デビューは地方の笠松競馬場。そこで12戦10勝2着2回という圧倒的な成績を収めて3歳の春にJRAへと移籍。

    移籍緒戦となったペガサスSで後方一気の末脚で先行馬をごぼう抜きにして快勝。

    クラシックへの登録がなかったため、皐月賞やダービーへの出走は叶わなかったが、春は毎日杯、京都4歳特別、ニュージーランドT4歳Sと裏路線と言われるローテで走って連戦連勝。

    当時は珍しかった芦毛の馬体もインパクト抜群でいつしか「芦毛の怪物」と称され鵜ようになった。

    これだけでも十分すごいが、オグリキャップの連勝はまだまだ続き、古馬相手の高松宮杯、毎日王冠も快勝。当時の地方出身馬の新記録となる重賞6連勝を達成。

    満を持して挑んだ初のGⅠ、天皇賞(秋)では1つ上の世代のスターホースで同じ芦毛のタマモクロスの2着に敗れ、ジャパンCも3着だったが、この年の暮れに行われた有馬記念では岡部幸雄の手綱に導かれるようにタマモクロスとの叩き合いを制してGⅠ初制覇を果たした。

    古馬になってからもオグリキャップはスーパークリーク、イナリワンといったライバルたちと名勝負を繰り広げ、オグリキャップの活躍は競馬ブームを巻き起こし、一躍社会現象に。

    4歳時はマイルCSを制して連闘で挑んだジャパンCはホーリックスとの壮絶な叩き合いの末、世界レコードタイムと同タイムで2着に。そして5歳になると武豊とタッグを組んで、レコードタイムで安田記念を制した。

    しかし、この年の宝塚記念で2着に敗れてから、オグリキャップの強さに陰りが。増沢末夫と組んだ天皇賞(秋)では6着、続くジャパンCではキャリアワーストの11着に惨敗した。

    2戦続けて人気を裏切る大敗を喫し、次第に「オグリは終わった」という声が目立ち始めた。その中でオグリキャップのラストランとして選ばれたのが自身3度目の挑戦となる有馬記念だった。

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    1990年有馬記念 1着オグリキャップ(c)SANKEI

    最後の力を振り絞り劇的勝利。オグリコールが中山に鳴り響く

    天皇賞(秋)、ジャパンCの惨敗でピークを過ぎたと思われたオグリキャップだったが、それでも人気は根強く、ファン投票では1位に選出。

    しかし、レース当日の単勝オッズは4番人気止まり。「勝てなくてもいいから、ただ無事にコースを走ってほしい」というのが投じのファンの願いだったのかもしれない。

    だが、オグリキャップは最後の力を振り絞った。

    宝塚記念でオグリキャップを負かしたオサイチジョージが逃げの手を打つと、レースはまるで条件戦並のスローペースに。

    このゆったりとした流れの中、オグリキャップは中団の5~6番手に位置して流れに乗ると、第4コーナーを回ったところでオグリキャップは鞍上の武豊のゴーサインに合わせて外目から先頭集団に並びかけた。

    迎えた最後の直線。オサイチジョージを捕らえて先頭に立ったオグリキャップは後続から迫ってきた3歳馬、ホワイトストーンとメジロライアンの2頭の追撃を受ける形に。

    懸命に粘るオグリキャップに集まった17万人のファンは大歓声でオグリキャップにエールを送ると、これに応えるかのようにオグリキャップも最後にもうひと伸びしてそのまま押し切り勝利。

    武豊が左手を上げてガッツポーズを見せ、ウイニングランでは中山競馬場のスタンドから17万人のおグリコールが響き渡った。

    この光景を知る蛯名正義は「今の競馬を盛り上げたひとつの出来事」と語り、池江泰寿は「未だにあれを越える有馬記念はない」と言い切るほど、今もなおホースマンの記憶に残り続けている。

    そしてこのレースでオグリキャップに乗っていた武豊は35年前のこのレースを振り返り、「オグリキャップには人を惹きつける魅力があった。

    この勝利で僕も周りから認めてもらえるところがあった」という。若き日のレジェンドを文字通り伝説の存在にしたのがオグリキャップだったと言えるだろう。


    ■文/福嶌 弘

    ※Youtubeチャンネル「テレビ東京競馬チャンネル」では配信限定コンテンツ「ホースマンたちの思い出に残る有馬記念は?」を配信中!

    競馬界のレジェンド・武豊や調教師試験に合格したばかりの和田竜二、そして池江泰寿調教師や前川恭子調教師など総勢20名のホースマンが思い出の有馬記念について語ってくれました。詳細はこの動画をチェック!

    URL:https://www.youtube.com/watch?v=rlODKKM37WQ


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    ■第70回有馬記念(GI)枠順
    2025年12月28日(日)5回中山8日 発走時刻:15時40分

    枠順 馬名(性齢 騎手)
    1-1 エキサイトバイオ(牡3 荻野極)
    1-2 シンエンペラー(牡4 坂井瑠星)
    2-3 ジャスティンパレス(牡6 団野大成)
    2-4 ミュージアムマイル(牡3 C.デムーロ)
    3-5 レガレイラ(牝4 C.ルメール)
    3-6 メイショウタバル(牡4 武豊)
    4-7 サンライズジパング(牡4 鮫島克駿)
    4-8 シュヴァリエローズ(牡7 北村友一)
    5-9 ダノンデサイル(牡4 戸崎圭太)
    5-10 コスモキュランダ(牡4 横山武史)
    6-11 ミステリーウェイ(セ7 松本大輝)
    6-12 マイネルエンペラー(牡5 丹内祐次)
    7-13 アドマイヤテラ(牡4 川田将雅)
    7-14 アラタ(牡8 大野拓弥)
    8-15 エルトンバローズ(牡5 西村淳也)
    8-16 タスティエーラ(牡5 松山弘平)
    ※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。

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