鍵山優真 2大会連続銀メダルも「複雑」北京からの4年「全部が詰まった試合」【ミラノ・コルティナ五輪 男子フィギュア】
ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルで、鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)が2大会連続となる銀メダルを獲得した。
金メダルはカザフスタンのミハイル・シャイドロフが獲得。銅メダルは五輪初出場の佐藤駿(22=エームサービス・明大)が手にした。
ショートプログラム(SP)首位だった世界王者イリア・マリニン(米国)は立て続けにジャンプをミスし、転倒するなど8位に終わる波乱の結果となった。
ショートプログラム(SP)2位からフリーに臨んだ鍵山は、冒頭ジャンプで着氷が乱れる場面もあったが、その後は立て直し、合計280.06点で表彰台を確保した。

競技後、鍵山は銀メダルを手に「ちょっと複雑というか、自分のパフォーマンスに対してすごく悔しさが残るものになってしまった」と率直な思いを明かした。
それでも「なんとか戦い抜いたなという感じなので、素直に受け止めたい」と前を向いた。
SP9位からフリーで巻き返し、合計274.90点で銅メダルを獲得した佐藤駿と並んだ表彰台については、「うれしい限り」と笑顔を見せた。
「一緒に戦ってきた仲間が、オリンピックでメダルを獲れるところまで来たというのは、すごく感慨深い。僕ももっと頑張らないとという気持ちになりました」
北京五輪からの4年間は、けがや試行錯誤の連続だった。
「自分のパフォーマンスに納得がいかない時期もあった」と振り返るが、今大会については「団体からショート、そして今日のフリーと、すごくいい気持ちで臨めた。本当にこの場を楽しんで迎えられた」と充実感をにじませた。
「悔いがないかと言われたら多少あると思う」としながらも、「自分がやりたいことは全部できた。それに関してはまったく未練はない」と言い切る。その言葉には、北京からの4年間で積み重ねてきた時間の重みがにじんだ。
「集大成と言いますか、自分の全部が詰まった試合だった」
カメラに向かって銀メダルを掲げた鍵山。その表情には、悔しさと誇りが入り交じった確かな充実感が浮かんでいた。