佐藤駿 初五輪で銅メダルの大逆転「幻なんじゃないか」SP9位から圧巻フリー【ミラノ・コルティナ五輪 男子フィギュア】
2026.2.14
ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルで、五輪初出場の佐藤駿(22=エームサービス・明大)が合計274.90点をマークし、銅メダルを獲得した。
ショートプログラム(SP)9位からの見事な巻き返し。鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)の銀メダルと合わせ、日本勢がダブル表彰台に輝いた。
フリーでは技術点101.85点を記録する会心の演技を披露。フリー186.20点で一気に順位を押し上げ、初の五輪で表彰台を射止めた。
演技後、佐藤は「言葉がないというか、自分でも表彰台に登れると思っていなかったので驚いています」と率直な思いを口にした。「本当に頑張ってきて良かった」と、努力が実った瞬間をかみしめた。
メダルを受け取ってもなお、「正直まだ実感はまったく湧いていなくて、今でもちょっと幻なんじゃないかなって思っています」と初々しい表情。それでも「ここまで支えてくださったコーチの方々や、たくさんの人に感謝を伝えたい」と周囲への思いを忘れなかった。
今大会は三浦佳生、鍵山優真とともに男子3人で戦った。「練習からたくさん刺激をもらっていた」と振り返り、「こちらに来てからの練習でも、そのおかげで調子がぐんと上がった。2人には感謝しかない」と語った。
SPでは失敗もあったが、フリーでは「ほぼノーミスライン」で滑り切り、課題としてきたルッツも着氷。成長を示す演技となった。
シーズン序盤はけがにも苦しんだ。「自分で言うのもあれですけど、本当によく頑張ってきた」と歩みを振り返る。
「先生と相談しながらここまでやってきた。本当に良かった」と胸を張った。
初めて立った五輪の舞台については、「とても緊張しました」と笑いながらも、「その中でもたくさん得るものがあった。ショートの失敗も引きずらずに、このフリーを滑り切ることができた。本当に楽しかった」と語った。
大舞台でつかんだ銅メダル。驚きと感謝に包まれながら、22歳は新たな一歩を刻んだ。