モロッコ代表 後半の立て直しでカナダ代表に勝ってW杯8強 10番ディアスは代表戦負けなし記録更新【サッカーW杯】

サッカー

2026.7.7

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    モロッコ代表 PHOTO:Getty Images

    サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会で、前回大会4位のモロッコ代表が7月4日(日本時間5日)にヒューストンで行われたノックアウトステージ2回戦で開催国の一つであるカナダ代表と対戦。

    前半の苦戦を後半立て直し、3-0で勝って8強に進出した。準々決勝で前回準優勝のフランス代表と対戦する。

    モロッコは4年前のカタールW杯で4位に入り、FIFAランキング(6月11日付)では6位につける。今大会初戦でブラジルと引き分けを演じるなど2勝1分けでC組を2位で抜け、ノックアウトステージ1回戦でオランダを延長PK戦で退けて16強に進んできた。

    だが8強入りをかけた一戦で、FIFAランキング30位のカナダに苦戦した。

    前線から激しく寄せて競り合うカナダに手を焼いて、前半はカナダのペース。序盤にはボール奪取から素早い切り替えで決定機も作られた。

    モロッコは前の試合から相手より1日少ない試合間隔で、120分の激闘の疲労も滲む。思うような攻撃に持ち込めない中、それでも0-0で折り返すとハーフタイムを挟んで攻勢に出た。

    すると後半開始早々に右サイドでFWソフィアン・ラヒミ(アルアイン)が倒されてFKを獲得。このセットプレーからMFアゼディン・ウナヒ(ジローナ)が右足で決めてモロッコが先制した。

    勢いを得てプレーに積極性が出たモロッコだったが、リードを奪ったものの、粘るカナダの反撃もあって緊迫した流れが続く。

    だが終盤82分、ボール奪取したMFケムズダイン・タルビ(サンダーランド)がカウンターを仕掛け、パスを受けたFWブラヒム・ディアス(レアル・マドリード)が右から中央に折り返してウナヒが決めて2-0。さらに後半アディショナルタイムにもカウンター攻撃でディアスのドリブルから、ラヒミが決めて突き放した。

    「W杯の試合ともなれば難しい局面もある。だが本調子でないときでも、我々は我慢強く粘り強さを発揮する術を知っている」とモロッコ代表のモハメド・ワハビ監督は言う。

    「試合全体でとても激しい展開だった。後半へ細かい点の修正が必要だったので、ハーフタイムに映像を見せて修正した。それで後半は相手のプレッシャーをうまく外して、試合をよりコントロールできるようになった」と明かした。

    2得点で勝利に貢献したウナヒは、「前半は切り替えで問題が多くてうまく展開できずにいた。相手はこちらを片側に寄せてプレスをかけようとしていた。でも後半修正してうまくいった」と話した。

    ディアスは、「今日はとても難しい試合だった。前半は良くなかったけど、僕らは素晴らしいメンタリティを持っている。こういう試合ではそれが違いを生むことになる」と言った。

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    ブラヒム・ディアス PHOTO:Getty Images

    ディアス、代表戦負けなし記録更新

    モロッコ代表で背番号10をつけるディアスは今大会5試合で4アシストの活躍を見せている。しかも、この日の勝利で、2024年3月の代表デビューから出場した代表戦での負けなし記録は31になった。

    「結果を残せていてとてもうれしい」とディアス。スペイン生まれでU17からU21までスペインの年代別代表でのプレーを経てフル代表でモロッコを選んだ26歳MFは、「これもモロッコ代表入りしてからモロッコの人々のサポートや愛情を持って接してくれているおかげだし、僕のプレーを助けてくれる素晴らしいチームメイトのおかげだ。僕は自分のベストを尽くして応えたい」と言う。

    モロッコは次戦、7月9日(日本時間10日)にボストンでの準々決勝でフランスと対戦する。前回2022年大会準決勝と同一カードで、カタール大会ではフランスに0-2で敗れた。

    前回対戦のリベンジを狙うかと聞かれたディアスは、「僕はそういうのは好きじゃないんだ。謙虚にしっかり地に足をつけて戦いたい。大事なのは僕らが準々決勝で戦うことだ。勝ち続けたい」と静かに、だが力強く言った。

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    アリスター・ジョンストン PHOTO:Getty Images

    カナダDF、「持てる力はすべて出した」

    カナダは、過去2大会ではいずれも3戦3敗で終わっていたが、今大会は違う姿を披露。

    初戦でボスニア・ヘルツェゴビナに引き分けてW杯初の勝ち点を挙げ、カタールに勝って初白星を手にし、スイスに敗れてB組2位でグループステージを初めて突破した。ノックアウトステージ1回戦では、南アフリカに1-0で勝って初の16強入りを遂げた。

    「僕らは全力を尽くした」とカナダ代表DFアリスター・ジョンストン(セルティック)。「だが彼らはFIFAランキングで上位つけているだけのことはあると示した。それに前半0-0で僕らは優勢に立っている場面で、チャンスを活かすことができなかった」と振り返った。

    カナダがモロッコ戦で放ったシュートはモロッコの5本に対して10本だった。

    ジョンストンは言う。「カナダの人々には、目にした僕らのプレーを誇りに思ってくれたらと願っている。僕らは誰も恐れず、持てる力のすべてを出し切った。

    正面から試練に立ち向かい、カナダ人らしい誠実さと不屈の精神を持って戦った。それを僕は何よりも誇りに思っている」

    (KK)

    <FIFAワールドカップ(W杯)2026 北中米大会>
    第23回目の今大会はアメリカ、カナダ、メキシコの3か国による史上初の共同開催となる。出場枠が従来の32カ国から48カ国に拡大され、計104試合にわたる過去最大規模のトーナメントとして実施される。

    開催期間:2026年6月11日〜7月19日 ※現地時間
    グループステージ:6月11日〜6月27日
    ラウンド32:6月28日~7月3日
    ラウンド16:7月4日~7日
    準々決勝:7月9日~11日
    準決勝:7月14日〜15日
    3位決定戦:7月18日
    決勝:7月19日

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