クルトワ「彼を責める人はいない」途中出場GKラメンスを擁護「もっと強くなって戻ってくる」【サッカーW杯】
2026.7.11
GKセナ・ラメンス PHOTO:Getty Images
サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会は11日(日本時間)、準々決勝が行われ、ベルギー(FIFAランキング9位)はスペイン(同2位)に1-2で敗れ、ベスト8で敗退した。
1-1で迎えた後半、GKティボー・クルトワ(レアル・マドリード)が左脚の負傷で涙の途中交代。
代わってゴールを守ったGKセナ・ラメンス(マンチェスター・ユナイテッド)は終盤に決勝点につながるこぼれ球を許したが、試合後のクルトワは「彼は素晴らしいGK。この経験を乗り越えてさらに強くなる」と若き守護神を力強く擁護した。
試合後のインタビュー
――70分に涙を流しながら交代しました。何があったのでしょうか。プレーを続けることはできたのですか?
後半の序盤にロングキックを蹴った時、脚の外側の筋肉に違和感を覚えました。その後もセーブは問題なくできていたので続けられると思っていましたが、もう一度ロングキックを蹴った時に痛みが強くなりました。
そこで『これは無理をしない方がいい』と判断し、ドクターを呼びました。ドクターから監督には『プレーはできるがロングキックは難しい』と伝えられました。
私は続けるつもりでしたが、監督は100%の状態の選手だけをピッチに立たせるという判断をしました。それが監督の決断です。チームが最優先なので、その判断を尊重しています。
――監督の交代という判断は理解できますか?
もちろん理解しています。ワールドカップですし、セナ(ラメンス)も非常に優れたGKです。
個人的にはあと5分、10分はプレーしたかったですね。ロングキックさえ蹴らなければ問題はなかったと思いますし、必要なら右足を使うこともできました。
ただ、今日の試合ではロングボールが重要な戦術でした。それができなくなるとチームとしては難しくなる。ここ2週間ずっとロングキックを続けてきましたし、身体にも限界はあります。
――代表での今後について考えはありますか?
監督や協会と話し合う必要があります。個人的にはネーションズリーグを1年間休み、少し身体を休ませて、EURO予選で戻ってくるという形もいいのではないかと思っています。
ただ、それは協会や監督の判断次第です。その考えが受け入れられなければ、自分が代表を続けるかどうかも考えなければならない。そうなれば、今日が最後の代表戦になる可能性もあります。
――このW杯を通じて代表への思いに変化はありましたか?
本当に幸せな時間でした。家族からも『すごく楽しそうだった』と言われました。2024年以降、そして2022年大会も含め、代表では難しい時期が続いていましたから、久しぶりに素晴らしい大会になりました。
この6週間はあっという間でした。それだけ毎日を楽しめていたということです。
だから今は『代表を続けたい』という気持ちの方が強いかもしれません。ただ最終的には監督や協会と話して決めることになります。
――ラメンスへはどんな言葉を掛けましたか。
大きく抱き締めました。それ以上にできることはありません。
GKにとってああいうミスは本当に苦しいものです。でも彼は素晴らしいGKですし、この経験を乗り越えてさらに強くなるでしょう。
休暇でリフレッシュして、新シーズンではきっと素晴らしい活躍を見せてくれるはずです。私はまったく心配していません。
――スペインの印象は。優勝候補だと思いますか?
もちろんです。フランスにも勝てる力がありますし、どの相手にも勝てるチームです。今日は私たちも良い試合をしましたし、多くの人が予想していた以上にスペインを苦しめられたと思います。それは誇りに思っています。
そして個人的には、あの涙は悔しさからでした。1-1の場面でも良いプレーができていましたし、そんな試合で負傷交代しなければならなかったことが本当に残念でした。
――ベルギーの若い世代については
2018年ほどの突出した個の才能はないかもしれません。でも今のベルギーには素晴らしいチームスピリットがあります。若い才能もたくさん育っていますし、小さな国でありながら、大会では常に存在感を示してきました。
これからもっと経験を積めば、EUROや次のワールドカップではさらに強くなれるはずです。
――『黄金世代は何も勝てなかった』という批判もあります
私たちはベルギーです。イングランドでも、スペインでも、フランスでもありません。人口1200万人にも満たない国が、これだけ大きな大会で常に上位まで勝ち進んできた。それだけでも誇るべきことです。
2018年はフランスにCK一つで敗れましたが、私はあの大会で最も良いサッカーをしていたのはベルギーだったと思っています。
『タイトルがない』と言うのは簡単です。でも世界にはビッグタイトルを獲得できなかった名選手もたくさんいます。
私たちは常に挑戦し続けてきましたし、それを誇りに思っています。ベルギーはいつか必ずタイトルを獲れるチームになると信じています。
<FIFAワールドカップ(W杯)2026 北中米大会>
第23回目の今大会はアメリカ、カナダ、メキシコの3か国による史上初の共同開催となる。出場枠が従来の32カ国から48カ国に拡大され、計104試合にわたる過去最大規模のトーナメントとして実施される。
開催期間:2026年6月11日〜7月19日 ※現地時間
グループステージ:6月11日〜6月27日
ラウンド32:6月28日~7月3日
ラウンド16:7月4日~7日
準々決勝:7月9日~11日
準決勝:7月14日〜15日
3位決定戦:7月18日
決勝:7月19日
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