イングランド代表 アルゼンチン代表に逆転負けでW杯決勝進出を逃す【サッカーW杯】

サッカー

2026.7.17

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    試合終了後のジュード・ベリンガム PHOTO:Getty Images

    イングランド代表の60年ぶりの決勝進出は、あと一歩のところでならなかった。

    7月15日(日本時間16日)、アトランタで行われたサッカーワールドカップ(W杯)北中米大会準決勝で、前回大会王者のアルゼンチン代表に先制しながら終盤2得点を奪われて1-2で逆転負け。先制ゴールがマイナスに影響した試合となった。

    アルゼンチン代表は大会2連覇を目指して、19日(同20日)にニューヨーク・ニュージャージースタジアムで行われる決勝でスペイン代表と対戦する。一方、イングランド代表は18日(同19日)に、マイアミでの3位決定戦で前回準優勝のフランス代表と対戦する。

    これまでにないような攻撃的スタイルに粘り強さも兼ね備えたプレーで、今大会4強まで勝ち進んだイングランドだが、優勝した1966年大会以来の決勝進出へあと1勝と迫った大一番で、リードを奪ったチームにありがちな罠にはまった。自陣に下がり過ぎて相手にスペースを与えて反撃を許した。

    「完全にイーブンな試合だったが、ゴールの前と後で全く違ってしまった」とイングランド代表のトーマス・トゥヘル監督は言った。

    1986年大会や2002年大会など、これまでのW杯の対戦で何度も激しい競り合いを展開してきたイングランドとアルゼンチンだったが、今回通算6度目の顔合わせも例外ではなかった。

    1966年大会以来の優勝を目指すイングランドと大会連覇を狙うアルゼンチンは、試合の立ち上がりから激しいボールの奪い合いとなり、前半から緊迫した展開が続いた。

    大会トップタイの8得点をマークしているアルゼンチンFWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)、6ゴールずつ挙げているイングランド得点源のFWハリー・ケイン(バイエルン)とMFジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)には互いにマークも厳しく、相手にシュートチャンスを作らせない。

    スコアレスで前半を折り返すと、その流れがイングランドの得点で変わる。

    55分、ケインが中盤から送った縦のフィードが相手に跳ね返されると、MFデクラン・ライス(アーセナル)が回収して右サイドのMFモーガン・ロジャース(アストンビラ)へ展開。

    攻め上がったロジャースのクロスに、FWアンソニー・ゴードン(ニューカッスル)が逆サイドから相手DFの裏を突いて走り込み、右足を合わせてイングランドが先制した。

    ところが、直後から反撃に出たアルゼンチンに対してイングランドは自陣でブロックを作って守備を固め、給水ブレイク直後にはDFを投入して4バックから5バックに変更して対応したが、中盤のスペースをアルゼンチンに使われて押し込まれる。

    イングランドは80分にはさらにDFの選手2人を投入したものの、攻勢を強めたアルゼンチンを抑えられないまま終盤を迎える。

    するとアルゼンチンは85分、MFエンツォ・フェルナンデス(チェルシー)のミドルシュートで得たCKの流れから、メッシのパスを受けたフェルナンデスが再びミドルレンジから強烈な一振りを決めて追いつく。

    そして後半アディショナルタイム、右ポストを直撃したMFアレクシス・マカリステル(リバプール)のリバウンドをメッシが回収。右サイドからクロスを入れると、途中出場のFWラウタロ・マルティネス(インテル)が頭で捉え、アルゼンチンが逆転した。

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    ハリー・ケイン PHOTO:Getty Images

    先制後、受け身になった

    「W杯決勝まであと10分、15分というところまで行って達成できなかった。痛恨だ」と80分から交代出場したDFダン・バーン(ニューカッスル)。

    「得点するまでプラン通りだった。アルゼンチンにとてもうまく対応できていたと思う。でも得点してから受け身になって引きすぎた。相手にクロスやチャンスを与え過ぎた。ほかの試合ではうまく対応できていたのに...」と悔しがった。

    イングランドのトゥヘル監督は、「試合は完全にイーブンだった。だが、リードを奪ったことで試合の流れが完全に変わった」と振り返った。

    「アルゼンチンが失うものはないとばかりに、一層リスクをかけて勢いを持ってプレーするようになり、我々は失いたくない思いが強くなって押し込まれた」と述べて、先制した心理的影響を示唆した。

    5バックへ変更した交代については「相手がワイドに張ってFWを4枚にしてきたので5枚で対応しようとした」と説明した。

    今大会でも粘り強く戦い抜いてきた実績を念頭にイングランド指揮官は、「下がって守備ブロックを固めること自体は問題ない。だが、その状態でアクティブに機能できなかった」として、クロスの対応や相手に対して体を張った対応が不十分だった点を指摘。

    「競り合えず、ボールを保持できなくなり、まったく流れを取り戻すことができなかった」と話した。

    イングランド代表主将のケインは、「1-0リードで守り切ろうとするのはごく自然な考え方だ。でも残りの試合時間はアディショナルタイムも含めて長かった」と言った。

    4位に入った2018年ロシア大会と1990年イタリア大会と同様、あと一歩及ばず、決勝を逃した。

    「結局これまでの大会と同じような展開になった」とケイン。「おそらく、そこがこの4~5大会で僕らに欠けている部分なのだろうと思う。映像を見直してこういう状況での修正を図りたい」と話した。

    (KK)

    <FIFAワールドカップ(W杯)2026 北中米大会>
    第23回目の今大会はアメリカ、カナダ、メキシコの3か国による史上初の共同開催となる。出場枠が従来の32カ国から48カ国に拡大され、計104試合にわたる過去最大規模のトーナメントとして実施される。

    開催期間:2026年6月11日〜7月19日 ※現地時間
    グループステージ:6月11日〜6月27日
    ラウンド32:6月28日~7月3日
    ラウンド16:7月4日~7日
    準々決勝:7月9日~11日
    準決勝:7月14日〜15日
    3位決定戦:7月18日
    決勝:7月19日

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