大谷翔平 打球速度約183キロの高速ヒットで不振脱出へ巧妙 チームは3連敗もロバーツ監督「逆転は可能だ」

大谷翔平 PHOTO:Getty Images
<2026年10月14日(日本時間15日) ナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦 ロサンゼルス・ドジャース2-6ミルウォーキー・ブルワーズ@ドジャー・スタジアム>
ドジャースは逆転負けでまさかの3連敗を喫し、ワールドシリーズ進出へ後がなくなった。
大谷翔平投手(32)は「6番・DH」で先発出場し、8回に痛烈な中前打を放つなど2打数1安打2四死球、3出塁も勝利には結びつかなかった。佐々木朗希投手(24)は2-4の8回から3番手で登板し、1/3回を2安打1失点だった。
6番に入ったのはエンゼルス時代の2020年9月19日以来6年ぶり。下位打線に入っても、大谷の姿勢に何も変わりはなかった。先発スネルがチョウリオに先頭打者弾を浴び、1点を追う2回1死一塁で巡ってきた第1打席。
相手先発左腕ガサーの初球、外角低めの95マイル(約152.9キロ)シンカーを捉えるも、左飛に倒れた。しかし、大谷らしい逆方向への高い飛球で、復調を感じさせる当たりだった。
4回2死無走者の第2打席は、初球のスライダーを右太もも裏に受け死球で出塁した。
ここは得点に繋がらなかったものの、0-1のまま迎えた6回1死一・二塁の逆転機の第3打席は、2番手右腕ウリーベと対戦。カウント3-1から外角低めに外れるスライダーを見逃して四球を選ぶと、叫び声を上げながら一塁へ歩いた。
1球も振らずに選んだ四球には、チームの勝利を何より優先する大谷の気持ちが表れていた。続く不振のスミスが左中間フェンスを直撃する逆転二塁打。
大谷が繋いだ四球が逆転劇を呼び込んだ格好だ。勝利を確信した地元ファンのボルテージは最高潮に達した。
しかし7回もマウンドに上がったスネルが連続アーチを浴びて3失点。再逆転を許すと8,9回にもリリーフ陣が1点ずつを失い、白星を逃がした。
ただ、一方で大谷には光明も見えてきた。8回2死無走者の第4打席。3番手左腕ホールのの初球、内角低め96.6マイル(約156キロ)のシンカーを痛烈なライナーで、中前へ弾き返した。打球速度113.5マイル(約182.7キロ)の大谷らしい高速弾。復活を予感させるヒットとなった。
まさかの0勝3敗となり、ワールドシリーズ3連覇に暗雲が垂れこめた。7回戦制のポストシーズン(PS)全シリーズで、3勝0敗としたチームは42回中41回、約97.6%の確率で突破を決めている。
それでもロバーツ監督は「もちろん、逆転は可能だ」と言い切り、「私は実際に経験しているからね」と語気を強めた。
指揮官がレッドソックスの選手だった2004年だ。ヤンキースとのア・リーグ優勝決定シリーズで、唯一3連敗からのシリーズ突破の記録が残されている。
0勝3敗だったレッドソックスは第4戦の9回にロバーツ選手を代走に起用すると二盗に成功。この盗塁を足場に同点に追いつき延長12回にサヨナラ勝ちすると、そこから一気に4連勝でシリーズ突破を決め世界一まで昇り詰めた。
この日も打線のつながりが悪く相変わらずのタイムリー欠乏症ではあるが、不振の大谷、スミスのバットから快音が聞かれたのは明るい材料だ。
「とにかく明日の試合に勝たなければいけないということだ。明日は負けたら終わりの試合。我々はこれまでにも多くの敗退がかかった試合を戦ってきた。まず1勝しなくてはいけない。何とかして流れを作る必要があるし、そのためには全員の力が必要だ」と前を見据えた。
テレ東リアライブ編集部