#122
銅おろし金職人
春原澄人(すのはら・すみと)
2008/8/1放送
春原澄人 プロフィール
1974年 長野生まれ
21歳でおろし金職人の道へ
「 胸張って仕事する 」
手打ちの銅製おろし金。おろした大根は、きめ細かく、香りが豊か。市販のアルミ製で下ろした大根おろしと比べると、水分を保ったまま、ふんわりとしています。手打ちのおろし金は、不揃いな刃並びが特徴。刃の目が、大根の表面をしっかりと掴まえ、鋭い刃が繊維を切っていくので、水分や旨みを逃しません。
埼玉県和光市。ここに、手打ちのおろし金を制作する数少ない工房があります。60年以上、築地の金物屋や老舗の料亭に向けに、おろし金を作ってきました。春原澄人さん、若き職人です。「我々は刃物として作っています。ですので、切れ味や耐久性にすぐれていて、業務用で板前さんが毎日使っていても長く使えるように。」
念入りに研がれた鏨を使い、銅の板に、目を打ち込んでゆきます。刃の先一点に集中し、金槌で2打ちで、一つの目を立てます。 目は、叩けば叩くほど、鈍くなる。だから、集中して、二打ちで一気に仕上げる。これぞ匠の技。
春原さんの親方は、全国でも数少ないおろし金専門の職人でした。12年前、学生だった春原さんが、職人の体験講座に参加し、声を掛けられたのです。親方が亡くなった今、春原さんは同僚と、この小さな職人工房を引き継ぎました。「親方先輩と比べると、やっぱり全然下手ですからね。本当に自分はこれでやっていけるんだろうかっていうのは、常にずっと思っていました。でも今はもう、胸張って仕事するようにかんがえてます。」
大矢製作所 http://おろし金.jp/






