#124
ガラスペン職人
佐瀬勇(させ・いさむ)
2008/8/15放送
佐瀬勇 プロフィール
1936年 千葉生まれ
18歳でガラスペン職人の道へ
「 書く楽しみを味わって欲しい 」
ガラスペン。繊細な形と、やわらかな書き心地。ガラスの、ひんやりとした感触が、書く者の気持ちを静めます。東京、下町で50年。ガラスペン職人の佐瀬勇さんです。
ガラスペン。材料となるのは、8本の溝が入ったガラスの棒です。これを、900度にもなる石油バーナーの炎で熱しながら、ひねり、のばし、形を作っていきます。指先に伝わってくる熱を頼りに、ひたすら回し続けます。「どこまで焼けたっていうのは、右と左の三本の指で、感覚で回しながら、あれしていきますんでね。山がね、一定にきれいにそろった時は、やっぱりうれしいですね。」
美しい曲線を織り成すガラス。そして、もっとも大切なのが、ペン先です。「ペン先だけが命ですから八個の溝が全部入ってないと、もう、筆記用具にならないんですよね。一箇所でもね。ちょっと火に当てるのが早かったり、遅かったりすると、そこんとこ、山が消えちゃいますんで。」インクの通りを左右する八本の溝。炎と指先の絶妙な動きが創り出す技です。「自分の直筆でね、あの、字は、あれ、下手、関係なくね、手紙をもらいたいって言ってね、年賀はがきくらいは書く人、この頃増えてきましたよね。」






