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#137   津軽打刃物職人
田澤幸三(たざわ・こうぞう)

2008/11/14放送

田澤幸三プロフィール
1952年 青森生まれ
生産量1日1丁の伝統工芸士


「 職人はみんな情張 」

青森県弘前市。大和朝廷にも認められていたという津軽の製鉄技術を、情張鍛人(じょっぱりかぬち)が守り続けています。情張とは津軽弁で頑固者のこと。鍛人は鍛冶職人を指します。祖父の代から118年、りんごの剪定鋏を手打で作り続ける情張鍛人、田澤幸三さん。それにしても手打ちでハサミの形を作るのは大変ですね。「オヤジの見て盗むだけですね」


鋭い切れ味への自身。折れず、曲がらず、欠けないことへの誇り。切れ味への自信。そのために、叩く、叩く、叩く。「常に考えながらやってます。勉強じゃないですけど自分なりに工夫してやっとできるようになりました」
商品価値を左右するのが焼き入れ。800度が目安ですが、情張鍛人は温度計を使いません。自分の目が頼り…。「色を見てるんですよ。勘といえば勘ですけど。じょっぱりっつうのは津軽弁で強情張りなんですよね。良い意味での頑固さがないと、やっぱり職人はみんなじょっぱりなんですよ。でないとやってけないですし。」


全国的にも類のない手打ちの鍛冶による剪定鋏。津軽のじょっぱりが受け継ぐ頑固な技です。


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