#139
ステッキ職人
磯部周二郎(いそべ・しゅうじろう)
2008/11/28放送
磯部周二郎プロフィール
1928年 福島生まれ
24歳からステッキを作り始める
「 木の良さを生かす 」
イキな紳士のたしなみ…ステッキ。かつては、家一軒と同じ値段をしたものまであったといいます。今回の匠は、日本でも数少ないステッキ職人、磯部周二郎さん。磯部さんのステッキは、一本の木を曲げることで、握りの部分が作られています。自ら目利きをし、世界中から集めた貴重な木材。「これは、2万本くらいじゃないの。何十年も経ってるんだもん。」
数十年もの時間をかけ、徹底的に乾燥させることで、丈夫で割れにくい木になるのです。「この木なんかはね、もう50年なんです。堅い、堅い。音が違うでしょ。普通こんなもん見たら薪でしょ。薪だけど、ステッキをやるのにあたって一番のね、宝もんだよね。」
堅い木材を炭火で暖め、正確に直します。ガラスのかけらを利用した丁寧な削りの作業。時には、飾り部分の細工も自ら彫り上げます。材質がとても堅いため、作業は困難を極めます。「全部違うから。その性質を覚えなくちゃ。自分で、聞いたり見たりして苦学ですよ。」
削りだして、初めて分かる木の細かな模様。素材がもつ、美しい色と柄が出たときが、匠の最高の幸せです。「やっぱ木のよさっていうのは、人にない、あれがあるんだよね。日本人って限らないけど、外国の人も同じでしょ。ぬくもりあるがね。」






