#140
伊勢型紙彫刻師
宮原敏明(みはら・としあき)
2008/12/5放送
宮原敏明プロフィール
1940年 三重生まれ
15歳で伊勢型紙の道へ
「 到達点は無い 」
細かな模様が美しい江戸小紋。この生地を染めるのにかかせない型紙の職人が、今回の匠。「型紙は普通、もくもくと彫るっちゅうだけでね…あのー染める人のとこ行って、まーこれは使いが良かったとか、染まりが良かったとか、染め具合が良くあがったとか、そういう声を聞かれるのが嬉しいですよね。」
染めの職人たちから、絶大な信頼を得ている宮原敏明さん。まずは、古くから引き継がれる模様を、和紙に写し取っていきます。「使用する道具は、ほとんどがまあ、自分でみな作るわけです。売ってませんのでね。」 ここからが匠の真骨頂。直径0.3ミリほどの点を、一穴一穴彫っていきます。 伊勢型紙には、突彫り(つきぼり)、縞彫り(しまぼり)、道具彫り(どうぐぼり)、錐彫り(きりぼり)、の4種類があります。中でも最も緻密な作業が、宮原さんの錐彫り。一つのずれもなく彫った穴の数は、1センチ四方で100個にもなるとか。
伊勢型紙で染めた布には、途方もない数の匠の技が込められているのです。「やっぱし、心を込めて方は彫刻しとるでね。もう…ホントに一歩一歩…修行しとるわけですよね。これあのー何ちゅうの、…到達点はありませんわ、もう、やっぱし柄が違いますからね。型紙は残るで、それをまた見て、あの~彫りたいちゅうかね…」






