#145 プラモデル開発者
佐々木克彦(ささきかつひこ)

2008/1/9放送
佐々木克彦プロフィール
1960年 静岡生まれ
20歳で玩具メーカー入社
「 モノ作りはカッコイイ 」
およそ30年に渡り人気を誇るアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズ。登場するモビルスーツのプラモデルは「ガンプラ」の名で親しまれ、これまでに3億9000万個売り上げました。ガンプラの生産拠点として、2006年、静岡市に完成した工場。その建設プロジェクトを率いたのが今回の匠、プラモデル開発者の佐々木克彦さんです。匠が心がけたのは、ガンダムの世界観を忘れないこと。「僕らはプラモデル作ってますけれども、ガンダム作ってるって思ってますんで。アニメの良いのは、世界観だと思うんで、やっぱり作ってる僕たちもその世界観の中で働くべきだなって思ってるんで、こういう工場にしました。目標としたのは、あのガンダムのその、ガンプラじゃなくてガンダムの聖地みたいな感じで作りあげたいなあと思いました。」
世界でもここにしかない4色の樹脂を一度に流し込める最先端のマシンで、大量生産されるガンプラ。しかし、熟練の職人でなれけばできない作業もあります。それは、樹脂を流し込む「金型」の仕上げ。「金型がたぶんプラモデルの命になるんですけれども。寸法に出ない、あの局面とかがありますんで、そこはやっぱり機械加工の後に人がやらないと駄目だなという風に考えてますね。プラモデルって、あの製品の裏側も商品の一部っていうふうに考えられてますんで両側こう丹念に磨き上げなきゃいけないので。それがあの、おもちゃとは違う。組んでしまえば見えないということではなくて、両方が製品ですっていう意味でどうしても、職人の手が必要になってくると。」
徳川家康が集めた宮大工から続く職人の伝統があるため、プラモデル作りが栄えた静岡。しかし近年、海外に工場を移すメーカーが増え、職人も減りつつあります。そんな時代だからこそ、モノづくりの心を大切にしたいと、佐々木さんは制服に「匠」の文字を記しました。「プラモデル作りの技術っていうものに、誇りを持って伝承していこうっていうのが私たちのテーマになってます。ものづくりは格好良いっていうのは、僕の口癖なんですけれども。それが最大のテーマかなって思いますね。」






