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#146  8ミリフィルム修復師
吉岡博行(よしおかひろゆき)

今回の匠:写真

2008/1/16放送

吉岡博行 プロフィール
1955年 京都生まれ
44歳でフィルムの修復を始める


「 世界中のフィルムを手がけたい 」

草木も眠る丑三つ時。部屋でひとりアイロンをかける男。手にしているのは8ミリフィルム。ぐにゃぐにゃに曲がってしまった50年前のフィルムをアイロンでまっすぐに伸ばしています。「勇気はいりますよね。皆さんやっぱりフィルムに熱を加えるっていうのは非常に危険だし、確かにこれ温度を間違うとフィルムがだめになってしまいますから、そういう面では多少の勇気がないと踏み切れなかったんじゃないかな。」


アイロンを使った独自の技で、吉岡さんは10年間におよそ5000本ものフィルムの命を救ってきました。修復したフィルムを映写し、ビデオに変換するまでが吉岡さんの仕事。半世紀前の思い出が現在に蘇ります。「感動ですよね。映写機に通して映すときっていうのが自分にとっての一番の感動のときかなと。その想いがお客さんに伝わっていけばね。まぁ仕事の醍醐味でもある。」


「フィルムというのはあったか味がありますよね。記憶の中の映像っていうような。ずっと子どものころの映像が残っているような調子の映像がフィルムの中にはまさにあるっていう。」「日本だけじゃなくて、世界中の家族のフィルムを手がけていけたらなっていう想いはあります。家族に対する想いは一緒なんじゃないですかね。世界中の人たちは。」


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