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#147  足袋職人
植田勝也(うえだかつや)

今回の匠:写真

2008/1/23放送

植田勝也 プロフィール
1938年 京都生まれ
10歳頃より父の足袋づくりを手伝う


「 最高の足袋 」

京都市下京区。昔ながらの長屋から何やら音が聴こえてきます。足袋屋の二代目・植田勝也さんです。腕利きの職人だった父の跡をついで50年、その丁寧な手仕事から、世界に一つだけの誂え足袋が生まれます。「足を足袋に合わせるんじゃなしに足袋が足に沿うてるですわ。無理してるところがないんですわ。足袋が足に対して。」


足袋づくりはまず足の採寸から始まります。文尺と呼ばれる江戸時代の物差しを使い、両足で20箇所もの寸法を測ります。「十人十色で足の格好も全部違いますから、だからいかにその人の足に満足した足袋をつくれるかがね。絶えず真剣勝負ですわ。」


数ある作業の中でも特に難しいのが親指の曲線に合わせて縫い付けるつま先の部分です。ミシンを微妙に調節しながら一ミリの狂いもなく立体的に縫い込んでいきます。「こだわりですね。たとえちょっとでも美しく見せたいっていう気がありますから。足に合わせる。年にそれこそ何回かです。これは最高やって思うやつは。勝負ですね。職人としての」


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