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#150   材料科学者
 細野秀雄(ほそのひでお)

2009/2/13放送

細野秀雄 プロフィール
1953年 埼玉生まれ
2004年より東京工業大学フロンティア研究センター教授


「みんなと逆に動く」

「えーっと、バルスバンドのトップのとこですが、急峻なところに接続が成ってるわけ。で、だんだん下がってるわけ。で、フェルフメンがアンドープに…」難しい専門用語で話し合う彼らは、材料科学の研究者達です。材料科学とは、物質の元素を組み換え、全く新しい物質を作り出す研究のこと。その分野で今、世界をリードしているのが、今回の匠、東京工業大学の細野秀雄教授です。「あの、僕が才能あるんじゃないんです。我々のやってる分野ってそれぐらい未開拓なんです。だから一旦見つかるとぞろぞろ見つかるんです。だから我々の目というのはほとんど節穴なんです。


細野さんが開発した新物質の1つがこの「電気が流れるセメント」。セメントには本来、電気が流れませんが、ある物質とともに高温で焼くことで、金属の性質を持たせることに成功しました。これまで液晶ディスプレーを作るためには、地球にわずかしかない物質が必要でした。しかし、細野さんのこうした研究によって手に入りやすい物質で、ディスプレーを作ることが出来るようになったのです。「いま資源が足らないとかなんとか言ってるけど自分の子供の世代に何を残せるのか。全部使い切っちゃってね、自分の世代のためだけにやってしまう。だから僕はある意味不満なんです。」


昨年、細野さんはこれまでに無い「超伝導物質」を発見。見た目は何でもない石ころのように見えますが世の中の仕組みを大きく変える物質だと世界中で話題を呼んでいます。「みんながやらないときにやるのが一番良くてみんなと同じように動くと忙しくてしょうがないのでみんなが右に動いたらなるべく左に動くようにしてます。意識的に逆に動くようにしてます小さくても良いからオリジナルのことを見つけようと思ったら逆に動いた方がたぶん良いんですよ。」


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