匠の肖像 匠の肖像

匠の肖像バックナンバー

#153   竹籠作家
久保一幸(くぼかずゆき)

2009/3/6放送

久保一幸 プロフィール
1969年 大阪生まれ
別府の職業訓練校を経て
竹工芸家に弟子入り


「竹を一生の仕事に決めた」

東京・立川に一人、竹と向き合う匠がいます。久保一幸さん。素朴で温かい竹の籠を作ります。久保さんがこの道に入ったのは、25歳の時。竹工芸の本場大分で学んだ後、恩師に出会います。「格好良い大人だったんですね。プロの仕事を、本物を、こういう仕事で稼げるにはどうすれば良いかっていうのを、こう、まあ、背中で見せたっていうか。」


師匠から学んだ本物の仕事。竹を見極め、一つ一つ丁寧に、籠の材料となる竹ひごを作っていきます。「まあ、竹ヒゴを薄く作れば楽に作れるんですね。ちょっと竹ヒゴを強く作って竹に楽させないように、職人が力を入れて、籠を編む。引っ張らないと編めないくらい、こう竹ヒゴをちょっと強めに編んであげると、立体的と言いますか、籠になった時に表情がでますね。」
竹と少しの道具で作られるシンプルな籠。どうしても壊れやすい角の部分を守る工夫や、素材を生かし、極力他の材料を使わないのも、久保さん流。


今でこそ、各地のデザインショップに並ぶ、久保さんの籠ですが、独立当初の苦労は、半端なものではありませんでした。「なかなかこう、信用築くのが大変でしたね。続けてこられた理由?あ、それはもう、決めて腹をくくって、もう、これをやるんだって。ぼくはもうこの仕事を一生の仕事にするんだって、決めたこと以外ないですね。竹が知りたいんですよね。竹割ったり剥いだりしながら、ああ、この竹はこういう山で育ったって、こういう性質なんだなあ、とか。そういうの知るのは、籠作りながらしれるのは、やっぱり好きですね。


バックナンバー一覧


up