匠の肖像 匠の肖像

#46 水引細工職人 鈴木セツ子(すずき・せつこ)

#46 水引細工職人 鈴木セツ子

2007/2/17放送

鈴木セツ子 プロフィール

1928年 大阪生まれ
明治神宮や清水寺に水引を奉納


「気合いを入れて」

お祝い金などを包む時に欠かせない水引。水引は、今からおよそ1400年前に中国から伝わり、その後日本で独自の発展を遂げました。今回の匠は、京都の水引細工職人、鈴木セツ子さん。鈴木さんは、母親に勧められたのがきっかけで、18歳から結納飾りの水引細工を作り始めました。「母がね、仕事こんなんしたら、したらて言うて、持って行くと、褒めてくれはるんですよね。それで作るようになったんですけど。」

水引には、室町時代に誕生した、いくつかの決まった結び方があります。これらを組み合わせることによって、細工を作り上げるのです。水引細工は、“こより”状にした紙に糊を引き、固めた紙紐で作ります。一見、簡単に見える結び目一つにも、匠の技が活かされています。「ここの辺に力を入れると、グッとこうすると、こうなるでしょ。」指先に力を入れてしごきながら、形を作っていくのです。

出来上がった時の形を常に想像しながら、結び方の種類を決めて仕上げていくという鈴木さん。まさに、技と感覚が頼り。伝統と技を受け継ぎながら、新しいものを求めていく鈴木さんの、繊細でダイナミックな作品は、若い世代にも注目されています。「お習字でもですけども、こう気合いを入れて、こうあの~するでしょ。それと一緒ですわ、水引だって。」

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