#50 印章彫刻師 伊藤睦子(いとう・むつこ)
2007/3/17放送
伊藤睦子プロフィール
1945年 東京生まれ
高校卒業後 父に弟子入り
「挑戦こそ生きがい」
今回の匠は、東京台東区に住み、「江戸女職人」を名乗る印章彫刻師の伊藤睦子さん。紙の上へポンと押せば、赤い印影が、自分を証明する。この判子が果たす役目を大事にして、既製品が増えていく中、手彫りの技を守って44年。
「判子っていうのは1個、1個違うから判子の意味があるからね。絶対、職人さんが彫ったのって、ひとりひとり特徴があるから。」
「判子っていうのは1個、1個違うから判子の意味があるからね。絶対、職人さんが彫ったのって、ひとりひとり特徴があるから。」
使い込まれた印刀は、すべて先代の父から受け継いだもの。
指先に隠れるほど細かな文字を彫るために、常に、道具を手の一部のように馴染ませることが欠かせません。何十年でも、同じ印影が押し続けられる判に仕上げる。それが、匠の使命。「手彫りの場合は上は細いけど、下になると太めに彫っておくとかね、そうなっているから強いんですよ。」
指先に隠れるほど細かな文字を彫るために、常に、道具を手の一部のように馴染ませることが欠かせません。何十年でも、同じ印影が押し続けられる判に仕上げる。それが、匠の使命。「手彫りの場合は上は細いけど、下になると太めに彫っておくとかね、そうなっているから強いんですよ。」
伊藤さんが今、長年の技をいかして取り組んでいるのが、この木の小枝に絵柄を彫った遊印(ゆういん)。木材はどれも異なるクセを持ち、その見極めが彫る難しさであり、楽しみだといいます。枝の木口は、特に堅い部分。下側に木をあてて印刀を支え、テコの要領で刃先を動かすことでスムーズに削る。こうして次々と、複雑な絵柄に挑んでいます。「職人だからできねえっての嫌だ。それなくなったら終わりだよ、職人。だって生涯勉強するんだもん。」






