#51 横浜家具職人 内田勝人(うちだ・かつひと)
2007/3/24放送
内田勝人プロフィール
1959年 東京生まれ
会社勤めを経て 27歳で家具職人の道へ
「これから先の1ページのために」
かつて横浜元町には家具店が軒を連ね、「西洋家具の職人街」として賑わったころがあります。そこで生まれた「横浜家具」と呼ばれる家具を、今も明治の頃と変わらぬ方法で作り続けているのが今回の匠。内田勝人さん。「ほとんど150年前と変わってないですね作り方は。日本の技術と西洋のデザインの融合、これが特徴だと思います。」
西洋家具を作るのに、道具は仕上げまでほぼ日本の鉋のみ。その数200本以上。開港と同時に外国人が運んできた「テーブル」や「チェア」。それを見たこともなかった当時の職人たちが、“和の技術”を総動員して“西洋のデザイン”に挑戦し生まれたのが、横浜家具。今、内田さんは、そんな横浜家具の技術を用いた新しいデザインに挑戦しています。無垢の木を極限まで薄くして、しなりも座り心地に取り入れたデザインです。「プロのほんとのインテリアデザイナーの方がデザインしたのとは違う、職人としてのフィルターを通したデザインっていういのを作っていきたいなと思ってます。」
技術の限界に挑戦したこの椅子は、一般的な横浜家具のイメージを覆すものでした。「確かに横浜家具の職人が作ったのは間違いないんですけど、あれが横浜家具かどうかっていうと、少なくとも今まで150年間続いてきた横浜家具のくくりの中には入らないかもしれないですね。ただああいった挑戦っていうものが何度もされていって、それが認知されていけば、これから先の横浜家具の1ページにはなるかもしれませんけど。」






