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#52 手打銅器職人 星野保(ほしの・たもつ)

#52 手打銅器職人 星野保

2007/3/31放送

星野保プロフィール

1957年 東京生まれ
銀器の修行後 家業の銅器製造を継ぐ


「きちんと作る」

眺めるだけで、暖かさが伝わってくるような銅。熱しやすく冷めにくいため、 調理道具に重宝されて来た金属です。江戸時代から家庭用品としての用途が広まった銅器。今回の匠は、浅草で手打銅器を作り続けるこの店の3代目、星野保さん。「何といってもこの色ですよね、このピンク色。輝き、すごくいいんじゃないでしょうか。」

先代の父・昇(のぼる)さんと、競いあうように金槌の音を響かせて、匠は技を受け継ぎ磨いてきました。木目打ちという技法は、初代が考案した独特の打ち方で、星野さんの得意技でもあります。漆を施すと、金属製と思えない急須の姿に。「点を線に変えていくんですけども。まあ模様を打つと同時に堅くなるという意味がありますね。」叩くことで生まれる見た目の美しさと、丈夫さ。

そして、大切なのが、使いやすさ。「見てバランスがいい商品ができた時は、すごくうれしいですね。バランス=使い勝手に影響して来ますから。使い勝手も自ずといいと思います。」 「一番大事なことは丸いものはきっちり丸く、四角いものはきっちり四角くつくれと。親父からもずっと言われていることですね。きちんと作ること…それだけは非常に、こだわってますよ。」

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