匠の肖像 匠の肖像

#55 流体科学研究者 小濱泰昭(こはま・やすあき)

#55 流体科学研究者 小濱泰昭

2007/4/20放送

小濱泰昭プロフィール

1945年 岩手生まれ
東北大学大学院博士課程修了


「応用してこそ 社会に生きる」

杜の都、仙台。ここに未来の乗り物をつくろうという気鋭の匠がいます。東北大学工学部の小濱泰昭教授。空気を利用した途方もない乗り物。それは、何と空飛ぶ新幹線。その名も「エアロトレイン」です。「一番の特徴は、自然エネルギーだけで時速500キロメートルが可能だという。鳥に学んだ技術で超省エネなんです」

キーワードは、地面すれすれ。翼に空気の流れが当たると、揚力という浮力によって浮き上がります。翼が地面すれすれにあると、反発力が生まれ、一層大きな浮力が得られるのです。ここに着目したのが匠の技。エアロトレインは、地上10センチメートルを浮上して走行する乗り物なのです。「飛行機でも列車でも自動車でもない、まったく新しい混血の乗り物だと」

実は小濱さん、乗り物マニア。車にヨットにグライダー。小型飛行機は自ら操縦するほどの熱の入れよう。そして、全く新しい、未来の乗り物を創造することが人生の目標になりました。こうして生まれたエアロトレイン。推進力は、太陽エネルギーと風力だけ。まさに夢の乗り物なのです。「応用を視野に入れれば開けてくる。これはこういうことで使われるから大事だということを視野に入れて。それが社会貢献」

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