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#56 童具デザイナー 和久洋三(わく・ようぞう)

#56 童具デザイナー 和久洋三

2007/4/27放送

和久洋三プロフィール

1942年 東京生まれ
玩具メーカー・保育園勤務を経て「童具」デザイナーに


「子どもが最後のクリエイター」

一万個もの積木と一緒に子供たちと夢中になって遊んでいる…今回の匠、和久洋三さんです。自然の素材。たくさん量があるからこそ、積木は創造の夢が広がるのです。和久さんは、自分のデザインしたおもちゃに、「童具」と名前を付けました。「子供は実は遊びながら色んなことを学んでいくんですね。例えばこれを二つ積んで、これと同じ高さになるかなあ、なんてことを自分で試してみて、あ、なった!じゃ、この上にのせていけるということを。そういう意味じゃ「おもちゃ」とか、「教具」とか、分け方が出来ないので、それで、「童具」という言葉を作らざるを得なかったんですね。」

デザイナーになって最初の十数年は、自分のオリジナルな作品を作り出すことにこだわっていたという和久さん。しかし、たどり着いたのは、丸や三角、四角だけの世界でした。「単純なカタチほど、多様な世界を生み出すということを、子供に教えられたからだと思います。」
和久さんのデザインする積木の特徴、それは、0.2ミリの誤差も許さないという正確なサイズ。あえて、角に丸みをつけず、ピッタリ、カタチが揃います。しかも、どんなに高く積んでも、最後まで崩れることがありません!まさに童具デザイナーの匠の技。

遊びの中に、新たな発見がある・・・。子供のふとした工夫から新しい「童具」も生まれます。「ここの穴に棒を差し込んで、こう遊んでいたんです。それを見て感動してね、ひらめいたのが、この作品です。」
「本当に色んなことを子どもはメッセージしてくれます。最後のクリエイターは子どもであるということを、僕の中で決めたっていうか、覚悟した、そういうときがありました。」

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