#57手描き鯉のぼり職人 橋本隆(はしもと・たかし)
2007/5/4放送
橋本隆プロフィール
1940年 埼玉生まれ
創業1908年の橋本弥喜智商店3代目
「鯉のぼりよ 竜になれ」
長さ100メートルもある、日本一のジャンボ鯉のぼり。デザインしたのが、今回の匠、橋本隆さん。大正時代から続く武州鯉の伝統を受け継ぐ、手描き鯉のぼり職人です。鯉のぼりの多くはプリントですが、橋本さんは木綿の手描きにとことんこだわります。「だんだんかすれていく。そのかすれに僕は惚れこんじゃったんです。型じゃないものを作りたい。その手描きの良さをアピールしたいんだってことで」
それにしても艶やか。金や銀色をまぶす派手な色合いは、武州鯉の伝統です。しかし橋本さん、伝統を守るだけでは飽き足りません。歌川広重が描いた鯉のぼり…鯉のぼりを上げる習慣は江戸時代にはじまりました。空を舞う鯉は黒っぽくてリアル。匠の手は、この広重の鯉のぼりを、艶やかな色合いで今に蘇らせたのです。「遠目に(見て)良い鯉にしようと。どうしてもやっぱり僕は、空に上がって勝ちたいんです」
空で勝つ鯉のぼり、その発祥は中国です。激流を越え、黄河上流にかかる滝をのぼった鯉は、竜に変身し、空を飛んで行くと信じられてきました。
「鯉と鯉のぼりはまるで違うんです。僕の作った鯉のぼりは全部竜になってくれるような、滝に上るほど勇ましくて、それから竜になって空を飛んでいかなくっちゃ」
「鯉と鯉のぼりはまるで違うんです。僕の作った鯉のぼりは全部竜になってくれるような、滝に上るほど勇ましくて、それから竜になって空を飛んでいかなくっちゃ」






