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#63 海女 山下真千代(やました・まちよ)

#63 海女 山下真千代

2007/6/15放送

山下真千代プロフィール

1949年 三重生まれ
海女漁30年の経験を持つ


「自分のペースで海を知る」

今回の匠は、素潜り漁を生業とする海女、山下真千代さん。三重県志摩の太平洋沖。風向きと波の強さから潮の流れを読み、海の状態を見極めて、潜るポイントを決めます。「どこに行くと蚫がおるかサザエがおるか、海の底の形を見る。それが、磯場っていう。磯場が分かっておらな、そういう風とか潮は見られへん。何十年もたって初めて分かってくる。」

海女漁の歴史は2000年以上。太古の昔に生まれた技が、志摩では今も1200名以上もの海女によって受け継がれています。山下さんも始めは、熟練の海女について学び、一流の技を身につけました。「体力を維持せないかん。無駄な動きせんと、モノを穫ることだけに力を入れて。やっぱり集中力。心と目が一つになって、それで初めて手が動く。」

志摩の海女漁は乱獲を防ぐため、午前午後1時間づつと限られています。「海を侮ったらいかんわな。海をなめてかかったら自分が怪我する。海の中のことは教えようがない。やっぱり自分が体験せなあかん。無理せんと自分のペースでやっていくんが、何でも一番ベストと違うの。」

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