#67 金細工師 又吉健次郎(またよし・けんじろう)
2007/7/13放送
又吉健次郎プロフィール
1931年 沖縄生まれ
代々金細工を受け継いできた又吉家の7代目
「形を残すことの大切さ」
16世紀、琉球王朝のお抱え職人だった金細工師(かんぜーくし)たち。金や銀などを素材に、金づちで形を作り出してゆく。それは王族の装飾品を始め、宮廷の人々の日用品となりました。又吉健次郎さんは、この伝統を受け継ぐ数少ない金細工師の一人です。
500年ほど続いた金細工の歴史が、戦争で途切れた後、60年代にその歴史を復活させたのが、又吉さんの父親です。ジーファー(かんざし)や結び指輪、房飾りなど、王朝時代から使われていた装飾品をわずかな資料を元に蘇らせたのです。「僕は、父の作ったのをこれからの僕の形にしようと思った。父の姿勢で、父のリズムを受け継がないと同じ形にならない。でも、たいへん難しいことですよね」
素材の銀をひたすらに打ち、形を生み出していく。単純な作業だからこそ、匠の力量と心が問われます。「僕が作ったということは全くない。一つ一つ道筋を辿って今、僕はここに一つ作って残せたという感じがする。ただもう、一つの原型を同じ形で残すか、誰かがやらないといけないと思うんですよ。」






