#73 漆掻き職人 岩舘正二(いわだて・しょうじ)
2007/8/24放送
岩舘正二プロフィール
1924年 岩手生まれ
13歳で漆掻き職人に弟子入り
「それしかできねえ」
岩手・浄法寺は、日本一の漆の産地です。今回の匠は、岩舘正二さん。町一番の漆採りの名人です。
「木をたくさん掻かねば、漆は採れねえの。」
「木をたくさん掻かねば、漆は採れねえの。」
漆を採ることを、「掻く」といいます。鉋で樹皮を掻き、地面と並行に傷をつけていくと、掻き傷から樹液が滴ってきます。この僅かひと滴のウルシイオールと呼ばれる成分を、ヘラで素早くすくい取ります。途方もない労力が必要です。
夏の最盛期には、走るように木を回り、とても83歳には見えません。
「早くまわらねば、漆がこぼれてしまう。」
夏の最盛期には、走るように木を回り、とても83歳には見えません。
「早くまわらねば、漆がこぼれてしまう。」
漆を塗るのは、次男の隆さん。塗りと乾燥を6〜7回も繰り返して、丹念に仕上げます。浄法寺の伝統は、シンプルな無地。漆器は生活の道具として使われてきたのです。
正二さんが自ら塗ったお椀もありました。もう30年も使っています。まさに人生によりそう逸品です。
「何か別にできることがあれば、やったでしょうが、自分には漆掻きしかできないから。それしかできなえ。どうもこうもないよ。」
正二さんが自ら塗ったお椀もありました。もう30年も使っています。まさに人生によりそう逸品です。
「何か別にできることがあれば、やったでしょうが、自分には漆掻きしかできないから。それしかできなえ。どうもこうもないよ。」






