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#76 ビスポークカッター 有田一成(ありた・かずなり)

#76 ビスポークカッター 有田一成

2007/9/14放送

有田一成プロフィール

1971年 茨城生まれ
21歳で渡英
英国王室御用達店と銀座の老舗で修行


「お客様と共に」

ファッションブランドの老舗が並ぶ、青山・骨董通り。ここで、英国仕込みの技を駆使したスーツを作っているのが、今回の匠。ビスポークカッターの有田一成さんです。
ビスポークというのは、イギリス伝統の仕立て術のこと。お客と対話を重ね、その好みや体型を生かしたスーツをつくります。

「僕ら日本人が、知っていたスーツって全然ちがうなっていう。イギリスのスーツって生地も硬いし、仕立てもちゃんとしてますから、背筋がのびるっていう、背筋がのびるカッティングなんですよ。」
そのカッティングの基本となるのが、直線による型紙づくり。身体のラインに合わせず、あえて直線をひくことで、“背筋がのびる”カッティングが実現します。最後に、直線のカッティングを手縫いによって、お客の体型に沿った美しいシルエットに仕立てていく。

「僕がいいと思ったバランスをお客さんに理解してもらうのが、いちばん難しいと思うんです。」
決めてが、お客がフィッティングし、対話を重ねていく作業。
「目指すスーツっていうのは、もっと先にあるかもしれないし、そこをお客さんとビスポークしながら、新しいものを作っていく。お客さんと一緒にものづくりするっていうのが一番大切で、そこがビスポークじゃないかな。」

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