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#83 装蹄師(そうていし) 西内荘(にしうち・そう)

今回の匠:写真

2007/11/2放送

西内荘 プロフィール
1956年 高知生まれ
GⅠ勝利数は60勝を超える


「装蹄は物理である」

史上最強のサラブレッドといわれ、昨年引退したディープインパクト。強さともろさを併せ持つ競走馬の足元を支える方が、今回の匠。JRA栗東トレーニングセンターで装蹄を手がける西内荘さん。馬の蹄に蹄鉄をつける装蹄師です。
「ぼくは職人っていう気持ちはまるで持っていないので、常に新しいもの、人のやってないものをどんどんやっていこう…日本という殻には閉じこもっていない。」

西内さんが担当する馬は、500頭。二週間に一回、伸びた爪を切り、新しい蹄鉄に付け替えていきます。馬の力を最大限に引き出すため、蹄鉄はミリ単位で調整。
「F1に例えると、300キロを超える車のセッティングするのか、200キロのをするのか、その差ですよ。すごく走る能力の高い馬を装蹄しないと技術は上がらない」

競走馬は、能力を引き出しすぎると、故障の原因になるため、西内さんは海外に出かけ、新しい装蹄法を積極的に取り入れてきました。爪が薄く、釘での装蹄が難しい馬のための接着装蹄もその一つで、ディープインパクトは、この装蹄法で大活躍しました。怪我をさせず、そしてスピードをアップさせる、匠の装蹄は、この二つへの挑戦なのです。
「装蹄は物理なんです。数字にできない頭の中の物理。それをとっさに考えられるかどうかが、装蹄師の技量の差だと思う。」

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