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#87 カッティング エンジニア 手塚和巳 (てづか・かずみ)

今回の匠:写真

2007/11/30放送

手塚和己 プロフィール
1951年 神奈川生まれ
18歳からレコード製造会社に勤務


「人の手が 音のマインド」

針のノイズと温もりの音…。このアナログレコードの音を、およそ40年にわたり作りつづけてきたのが、今回の匠、カッティングエンジニアの手塚和巳さんです。
手塚さんの仕事は、デジタルの音源を、アナログならではの音にすること。
「アナログのいいところは、存在感があるというか重さが違うと思う。音質なり音量も、その人によって変わってくるし気持ちの持ち方です。」

調整した音を、レコードの原盤に刻む“カッティング”。このカッティングが、音の風合いを決めています。刻まれた溝は、1000分の1ミリ単位の微細なもの。顕微鏡でしか見られないミクロの世界です。この溝の本数や配置を見極め、多彩な音を表現するのが、匠の技。

手塚さんによって溝が刻まれた原盤は、その後、8人の職人の手を経て、一枚のアナログレコードに完成するのです。
実は、この手塚さんが勤務するレコード製造の会社、今やアジアで唯一の会社となっています。
「アナログは、人間の労力でつくる部分がほとんどです。それが、アナログディスクのよさ。人の手を借りてできあがってきたものっていうのは、マインドが入っているんじゃないかと思いますね。」

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