#90 松本民芸家具職人 柴崎玄悟 (しばざき・げんご)
2007/12/21放送
柴崎玄悟 プロフィール
1950年 北海道生まれ
16歳で松本民芸家具の職人となる
「自己主張ではない形作り」
長野県松本。この地で40年以上、椅子を作りつづけているのが今回の匠、柴崎玄悟さん。
「無垢の材料を使って、昔ながらの技術です。なんていうのか、同じえぐるのでも、大量生産のモノってのは機械でやりやすいような、機械の方にあわせてしまう部分があるんです。どの部分を削ったら一番座りやすいかっていう、細かいことを実際に手でさわりながらやります。」
陶芸家バーナード・リーチ、民芸運動をおこした柳宗悦の指導のもと、洋家具の職人を育成してきた松本民芸家具で、柴崎さんは職人としての道を歩み始めました。ひとつひとつ丁寧に、手仕事で仕上げる椅子ですが、柴崎さんは傷や手あかをつけながら使ってほしいと願っているようです。
「創業者の考えたのは、民芸に根ざしているわけですから、飾っておくものではないから、生活の中で汚れがついてもね、それは拭けばいいことだし、傷がついてもそれを使い込んでいくと味になる。壊してほしくないけど、そうなったらいくらでも直せます。」
椅子の裏に彫られる匠の印は、壊れた時に自分が修理を請け負うため。
「自己主張したいために、その形を作るわけじゃないから。たとえば、削りひとつにしても、ここは手触りがいいかなとか、座り心地がいいかなっていうことのね、自分なりにできることはやるっていうことじゃないでしょうかね。」






