#98 卓球ラケット職人 千原悟(ちはら・さとる)
2008/2/15放送
千原悟 プロフィール
1937年 島根生まれ
広島で家具職人の修行を経て
卓球ラケット作りの道へ
「 いかなる注文も こなす 」
埼玉県所沢市に、世界有数の卓球ラケット工場があります。今回の匠は、この工場で49年間にわたり、卓球ラケット作り一筋に働いてきた千原悟さんです。日本女子卓球のエース福原愛や、アテネ五輪金メダリストのツァン・イーニンなど、世界のトッププロに信頼され、特注ラケットを請け負ってきました。
「強い玉を受け止めて、それから打ち返す力がある、そういうラケットが欲しいって言われるけど、なかなかそれが作れないんです。」
1ヶ月の生産本数は、およそ200本。その工程で、千原さんが最もこだわっているのは、グリップの削りだし。1グラムの差で勝負を分けるプロの世界。デリケートな作業です。
「重量にこだわる人とか、形にこだわる人とか、いろいろ。みんなね、相手に勝ちたいって言う気持ちがあるんですよ。ですから、できるだけ叶えてあげたい。」
千原さんは今月、49年間の職人人生を終え引退されます。後継は、25歳の金井一磨さん。
「まだ僕は全然何も持っていない状態ですから、それをこれから積み重ねていくことだと思います。」
200以上のラケットモデルを勉強してきたという金井さん。世界レベルの強打を生むラケットが、次の世代へと受け継がれてゆきます。
「まあ、がんばってやってもらうしかないね。どんな注文でもこなせるようにね、ベテランになってもらいたい。まあ、君ならできる。」






