#99 オーディオ職人 今井清昭(いまい・きよあき)
2008/2/22放送
今井清昭 プロフィール
1942年 静岡生まれ
大手音響機器メーカーを経て独立
欧米での評価も高い
「 本物の音は静か 」
今回の匠は、オーディオ・システムをつくる今井清昭さんです。コンサートホールで聞く生のオーケストラの音に、少しでも近づけたい。その一心で30年。スピーカー、レコードプレーヤー、アンプなどを製作してきました。
「本来は元の音をそのまま再生したい。要するに原音再生ですね。」
家族3人だけの小さな工房。1つの真空管アンプをおよそ3週間かけて制作します。大量生産のステレオにはない特徴は、導電塗料と呼ばれる薬剤を導線一本一本に塗ること。これにより、音楽に混じるノイズや歪みを最小限に抑えます。
「鐘一つにしてもですね、ちーんと鳴ったときに、ちんでおわるか、ちーーーんって消えるか。本来はちーーーんってゆっくり消えていると思うんですね。ゆっくり音が消えてくように作るってことは、オーディオ機器で一番大変なことではないかと思います。」
機械による音の強調やノイズを取り除いた、純粋な音を聞きたい。そこには、オーディオマニアではなく、音楽ファンのために機械を作る今井さんの姿勢があります。
「本物って静かだ、うるさくない。自分のステレオは、迫力はあるけどうるさい。これは間違った音だ、と。そこからスタートです。」






