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■監督・脚本―小泉堯史
1944年11月6日、茨城県水戸市生まれ。70年に黒澤明、木下恵介、市川崑、小林正樹の4人の巨匠監督によって組織された四騎の会所属となり、以後、黒澤明監督に師事する。71年に黒澤監修によるテレビ用ドキュメンタリー「馬の詩」に助監督として参加。73年には『デルス・ウザーラ』制作のために黒澤監督が旧ソ連に行き不在の間、市川崑、木下亮、堀内申、中平康、吉村公三郎などの監督の下で助監督、スチールマンとして働く。また、その頃東南アジア、インド、ネパール、中近東、北アフリカ、ヨーロッパなどに放浪の旅に出た。78年の『影武者』製作の際は、シナリオ執筆のため脚本家の井出雅人と共に伊豆へ行き、黒澤監督の資料調整などを手伝う。以後は『影武者』(80)、『乱』(85)、『夢』(90)、『八月の狂詩曲』(91)、『まあだだよ』(93)と、黒澤監督の全作品にシナリオ準備の段階から助監督として参加。また、85年にNHKで放映されたドキュメンタリー「光と影(ポルトガルの騎馬闘牛)」、97年のテレビ東京放映によるドキュメンタリー「陽光のミャンマー紀行」で監督を務めた。00年、山本周五郎原作により黒澤監督の遺稿脚本『雨あがる』で、劇場映画デビューを果たす。山路ふみ子映画賞、日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ日本アカデミー賞最多の最優秀賞8部門を受賞のほか、ヴェネチア国際映画祭緑の獅子賞を受賞、世界中で高い評価を受けた。日本アカデミー賞優秀賞12部門の『阿弥陀堂だより』(02)、『博士の愛した数式』(06)など今、最も良質な日本映画を贈り出す監督として、注目を浴びている。 |
■共同脚本―ロジャー・パルバース
作家、劇作家、演出家。東京工業大学世界文明センター長。1944年、ニューヨーク生まれ。UCLAおよびハーバード大学大学院で政治学を学ぶ。ワルシャワ大学、パリ大学留学を経て、67年に来日。82年からは主に日本を活動の拠点とし、宮沢賢治、坂口安吾、井上ひさしなどの作品を英訳する。
2000年橋爪功と柄本明の主演で、ゴーゴリの名作『検察官』を演出。また、大島渚監督作『戦場のメリークリスマス』(83)の助監督、アニメ映画『アンネの日記』の脚本を手掛ける。主な著書に、「旅する帽子小説ラフカディオ・ハーン」(講談社)、「日本ひとめぼれ」(岩波同時代ライブラリー)、「新バイブル・ストーリーズ」(集英社)など |
■撮影―上田正治
1938年1月1日、千葉県生まれ。56年に東宝入社。撮影助手を経て71年に技師昇格。83年からフリー。日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞した『雨あがる』(00)、『阿弥陀堂だより』(02)、『博士の愛した数式』(06)と、小泉堯史監督作の撮影はすべて手がけている。代表作に、『影武者』(80)、『乱』(85)、『夢』(90)、『八月の狂詩曲』(91)、『まあだだよ』(93)など黒澤明監督作品の他、松本正志監督作『狼の紋章』(73)、福田純監督作『エスパイ』(74)、小谷参靖監督作『F2グランプリ』(84)、恩地日出夫監督作『生きてみたいもう一度
新宿バス放火事件』(85)、太田圭監督作『ほんの5g』(88)、恩地日出夫監督作『蕨野行』(03)、新城卓監督作『俺は、君のためにこそ死ににいく』(07)などがある。イギリスアカデミー賞撮影賞、日本アカデミー賞最優秀撮影賞、毎日映画コンクール撮影賞、Asian
Perspective Award(バンコク国際映画祭)、シラキュース インターナショナル・フィルム・フェスティバル撮影賞など受賞歴多数。 |
■撮影―北澤弘之
1961年5月8日、東京都生まれ。上田正治の下で、黒澤明監督作『夢』(90)、『八月の狂詩曲』(91)、『まあだだよ』(93)の撮影に携る。小泉堯史監督作には、『雨あがる』(00)から参加しており、『阿弥陀堂だより』(02)、『博士の愛した数式』(06)に続き、本作でも撮影を担当。その他の主な作品に、山川元監督により2作品『弘兼憲史シネマ劇場「黄昏流星群」同窓会星団』(01)、『東京原発』(04)、初山恭洋監督作『鞄〜KABANN〜』(04)、新城卓監督作『俺は、君のためにこそ死ににいく』(07)などがある。 |
■照明―山川英明
1946年1月10日、新潟県生まれ。85年に戸田康貴監督作『菩提樹の丘』で照明技師となる。以降、渡邊祐介監督作『刑事物語4くろしおの詩』(85)、石山昭信監督作『まんだら屋の良太』(86)、串田和美監督作『上海パンスキング』(88)、五十嵐匠監督作『地雷を踏んだらサヨウナラ』(99)、今村昌平監督作『赤い橋の下のぬるい水』(01)、竹下昌男監督作『ジャンプ』(03)、恩地日出夫監督作『蕨野行』(03)、高山由紀子監督作『娘道成寺
蛇炎の恋』(04)などがある。また、97年の小栗康平監督作『眠る男』で日本映画・テレビ技術者協会日本映画技術賞を受賞、同年今村昌平監督作『カンゾー先生』で日本アカデミー賞優秀照明賞を受賞している。小泉堯史監督作では、日本アカデミー賞優秀照明賞『阿弥陀堂だより』(02)、『博士の愛した数式』(06)の照明を担当した。 |
■録音―紅谷愃一
1931年6月7日、京都府生まれ。49年に大映京都撮影所入社。録音科に所属。54年に日活撮影所入社、80年に退社。以降はフリーで現在に至る。『夢』(90)、『八月の狂詩曲』(91)で、黒澤明監督作品に参加。『人類学入門』(66)、『神々の深き欲望』(68)、『楢山節考』(83)、『黒い雨』(89)、『うなぎ』(97)、『赤い橋の下のぬるい水』(01)などの今村昌平監督作品や、『栄光への5000キロ』(69)、『陽は沈み陽は昇る』(73)、『南極物語』(83)などの蔵原惟繕監督作品も多く手がけている。他に、熊井啓監督作『黒部の太陽』(68)、藤田敏八監督作『赤ちょうちん』(74)、長谷川和彦監督作『太陽を盗んだ男』(79)、深作欣二監督作『復活の日』(80)、相米慎二監督作『セーラー服と機関銃』(81)、森谷司郎監督作『海峡』(82)、降旗康男監督作『鉄道員』(00)、同『赤い月』(03)など代表作多数。これらの作品群で日本アカデミー賞最優秀録音賞をはじめ。毎日映画コンクール録音賞、日本映画技術協会技術賞等、数々の受賞歴がある。小泉堯史監督作品には、『雨あがる』(00)、『阿弥陀堂だより』(02)、『博士の愛した数式』(06)と、全てに参加している。 |
■美術―酒井賢
1938年6月2日、岡山県生まれ。61年に多摩美術大学卒業、東宝入社。98年退社しフリーに。小泉堯史監督作『阿弥陀堂だより』(02)で、数多くの黒沢明監督作品の美術を手掛けてきた村木与四郎と共に美術を担当、日本アカデミー賞優秀賞を受賞。主な作品に、沢島忠監督作『巨人軍物語進め!!栄光へ』(77)、大森一樹監督作『「さよなら」の女たち』(87)、西河克巳監督作『マイフェニックス』(89)、大森一樹監督作『ゴジラVSキングギドラ』(91)、大河原孝夫監督作『ゴジラVSモスラ』(92)、同『ゴジラVSメカゴジラ』(93)、山下賢章監督作『ゴジラVSスペースゴジラ』(94)、小泉堯史監督作『博士の愛した数式』(06)などがある。 |
■音楽―加古隆
1947年1月31日、大阪府生まれ。東京芸術大学・大学院作曲研究室修了後、パリ国立音楽院にてオリヴィエ・メシアンに師事。76年作曲賞(Prix
de Compsition)を得て音楽院を卒業し、80年帰国。映画、TVドラマ、舞台、オーケストラなどの委嘱作など幅広く活躍。代表作に、パウル・クレーの絵の印象によるピアノ組曲「クレー」等があり、NHKスペシャル「映像の世紀」のテーマ曲「パリは燃えているか」はヒット作となった。また、03年にはTVドラマ「白い巨塔」(CX)のサウンドトラックも手がけ、話題となった。「PIANO」(06)、「熊野古道」(07)等、通算50作以上のアルバムを発表しており、自作品によるコンサートは現在までに26ヶ国約200都市に及んでいる。映画音楽では、モントリオール世界映画祭グランプリ作品『The
Quarry』(98)で最優秀芸術貢献賞を受賞するなど幅広く活躍しており、東陽一監督作『化身』(86)、森田芳光監督作『未来の想い出』(92)、庵野秀明監督作『式日〜SHIKI-JITSU〜』(00)、神山征二郎監督作『大河の一滴』(01)などがある。小泉堯史監督作品では、『阿弥陀堂だより』(02)、『博士の愛した数式』(06)で音楽を担当し、共に毎日映画コンクールの音楽賞を受賞している。 |
■編集―阿賀英登
1952年3月3日、東京都生まれ。降旗康男監督作『駅 STATION』(81)、黒澤明監督作『乱』(85)、『夢』(90)で編集助手を務め、小泉堯史監督の3作品、日本アカデミー賞優秀編集賞『雨あがる』(00)、日本アカデミー賞優秀編集賞『阿弥陀堂だより』(02)、『博士の愛した数式』(06)で編集を手がけている。その他の主な作品に、金秀吉監督作『千の風になって』(03)などがある。 |
■衣裳―黒澤和子
1954年『七人の侍』製作打ち上げの日(4月29日)に生まれる。サン・デザイン研究所にてスタイリストの勉強をした後、伊東衣服研究所デザイン科に入学、卒業後にデザイン会社を設立してファッション・デザインに従事する。74年に株式会社黒沢プロダクション取締役就任。90年の『夢』から黒澤組に衣装担当として参加する。以降、『八月の狂詩曲』(91)、『まあだだよ』(93)と黒澤監督作品はもちろん、小泉堯史監督作『雨あがる』(00)、『阿弥陀堂だより』(02)『博士の愛した数式』(06)、熊井啓監督作『海は見ていた』(02)、山田洋次監督作『たそがれ清兵衛』(02)、『隠し剣鬼の爪』(04)、北野武監督作『座頭市』(03)、是枝裕和監督作『花よりもなほ』、山田洋次監督作『武士の一分』(06)、塩田明彦監督作『どろろ』(07)の衣裳も担当している。映画衣裳デザイナーを主軸に、父黒沢明の語部として「パパ・黒澤明」(文藝春秋)、「黒澤明の食事」(小学館)、「回想・黒沢明」(中央公論新社)、「黒澤明・生きる言葉」(PHP)などの執筆にも力を注いでいる。 |
■装飾―相田敏春
1951年2月5日、福島県生まれ。早稲田大学文学部中退後、多摩芸術学園映画科を卒業し、映画小道具の世界に入る。79年に五社英雄監督作『雲霧仁左衛門』で初めて映画の作品に携わる。主な担当作品に、後藤俊夫監督作『イタズ』(87)、今井正監督作『戦争と青春』(91)、篠田正浩監督作『写楽』(95)、今村昌平監督作『うなぎ』(97)、新藤兼人監督作『三文役者』(00)、恩地日出夫監督作『蕨野行』(03)、新藤兼人監督作『ふくろう』(04)、ホウ・シャオシェン監督作『珈琲時光』(04)、蜷川実花監督作『さくらん』(06)などがある。 |
■助監督―酒井直人
1954年9月21日、新潟県長岡市生まれ。早稲田大学中退。『夢』(90)、『八月の狂詩曲』(91)、『まあだだよ』(93)に黒澤明監督の助監督として参加。その時のチーフ助監督が小泉堯史監督である。以降、『雨あがる』(00)、『阿弥陀堂だより』(02)、『博士の愛した数式』(06)、そして今回の『明日への遺言』と小泉組の全作品に助監督として参加している。 |
■プロデューサー―永井正夫
1945年4月7日、長野県生まれ。長野県立上田高校、明治大学文学部演劇学専攻卒。舞台活動を経て、市川崑、新藤兼人、家城巳代治、今井正、篠田正浩、神山征ニ郎他の助監督を務める。また、『はなれ瞽女おりん』(77)以降の篠田監督作品ではチーフ助監督を勤めた。篠田監督作『少年時代』(90)以降、プロデューサーとして篠田監督作『遠き落日』(92)、森田芳光監督作『失楽園』(97)、李志毅監督作『不夜城』(98)、長崎俊一監督作『死国』(99)、鶴田法男監督作『リング0―バースデイ―』(00)、神山征ニ郎監督作『郡上一揆』(00)、同『草の乱』(04)、浜本正機監督作『あかね空』(06)、近藤明男監督作『ふみ子の海』(07)などがある。
(C)2007『明日への遺言』製作委員会
配給:アスミック・エース |