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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 4月20日放送 第105回

ふるさとバンカー世界を狙う~2004独自色の地方銀行たち~

地域経済と密接な関係である地方銀行。足利銀行の経営破たんなどをきっかけに、その地方銀行の経営に注目が集まっている。金融庁や監査法人は、大手銀行の不良債権処理は一段落したとして、地方銀行の資産を厳しく査定していこうとしている。危機感を強める、地方銀行。こうした中、独自の戦略で活路を見出している地方銀行がある。
ひとつは、県内には有望な融資先が少ないとして、石油開発プロジェクトに沸くサハリンに乗り込んだある地方銀行。そして、もうひとつは地域の産業を育てるためにその道のプロをスカウトし、専門チームを作った地方銀行。番組ではこうした地方銀行を通して、地域における地方銀行の役割や未来像などを探る。



1.極寒の新天地に挑む「みちのく銀行」

石油開発プロジェクトで賑わいを見せるロシアのサハリン。おととし、そのサハリンに初めて外国の銀行の支店が出来た。それが何と、青森県の地方銀行、みちのく銀行だった!青森県の漁村などで地道に営業を続けるみちのく銀行。地域で頑張るのも大切だが、しかし、県内では有望な融資先が少ない。そこで、みちのく銀行は石油産油国として注目されつつあるロシアに活路を見出し、99年に日本の銀行として初めてモスクワに現地法人を設立。そして一昨年からサハリンにも進出したのだった。つまり、みちのく銀行の選択は新たな顧客を「見つける」ことだった!
そのサハリン支店に28歳の日本人女性行員がいた。神原裕子さん。彼女はサハリンに進出した日本企業や日本人に食い込み、送金業務や預金獲得に奔走する。また、石油開発特需で所得の増えつつあるロシア人にも着目。ロシア人向けに住宅・教育・自動車などの個人ローンの拡大や、ロシア企業への融資拡大を狙う。国際的な家庭銀行を目指すみちのく銀行の挑戦に密着する。

2.地元企業を育てろ! 広島銀行

古くからの山陽地方の経済的中心地、広島。マツダなどを代表とする自動車産業や、造船業などの重厚長大産業が中心である。その広島の中心部にある地方銀行、広島銀行。広島銀行は自動車、造船・海運、繊維に関しての専門チームを作り、机上の決算書や書類だけを見るのではなく、実際に工場の現場に足を運び、経営の指導までしていこうと考えた。つまり、広島銀行は地元の企業を「育てる」ことを考えたのである。
その専門チームのひとつ、「自動車関連対策室」。メンバーのひとり、木倉さんはマツダの元購買技術部長で、生産現場のプロとして広島銀行にスカウトされたきたのだ。木倉さんは取引先の自動車関連会社の工場などを回り、次々に生産性改善のためのアドバイスを行なっていく。地元の取引先が育つことが、地元の銀行にとっても必要なことなのである。広島銀行のこうした地元企業を育てるという姿勢が実を結びつつある業界がある。それが、造船・海運業だ。中国経済の成長で中国への輸出入需要が高まり、海運・造船業が活況を呈している。
愛媛県の今治市。ここに江戸時代から続く「船のオーナー」が多くいる。彼らは外洋船を20隻以上保有し、大きな船会社に貸し出している。こうした船オーナーに融資し、支えてきたのが広島銀行だった。地元産業を育て、そして地元金融機関も生き残る、そんな金融機関の原点を広島銀行を通して探る。
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