| 80年代の米ソ冷戦時代にレーガン大統領(当時)が掲げたスターウォーズ構想によって開発されたGPS(Global
Positioning System全地球測位システム)。これを民生用に応用したのがカーナビシステム。10年ほど前に誕生したばかりのこの製品は、道路が入り組み渋滞の多い日本では急速に普及、2004年には310万台が売れた。
番組では、この市場でトップシェアを占める王者パイオニアの新製品の開発部隊に密着し、進化し続けるカーナビ開発の最前線を取材した。低価格のポータブル機から多機能を誇る高価なものまで、新製品の開発でしのぎを削る各メーカー。その売上げを左右するのは、ハードだけでなくソフト=地図の充実だという。3Dによる立体画像は年々精度が高まってきており、いかに実景に迫れるかがカギ。パイオニアのカーナビの地図部門を担当する会社「iPC」の若きスタッフたちは、新たにオープンするコンビニやガソリンスタンドなど日々目まぐるしく変わる街並み。その一つ一つをビデオ撮影などによるローラー作戦でチェックしていく。地道な最新地図の製作工程の舞台裏を紹介する。
そのパイオニアが、新たなる市場として進出を狙うのが世界一の自動車大国、アメリカである。しかし意外にも、カーナビの装着率は3%あまりと、まだ普及していない。大いなる可能性を秘めた巨大市場に商品を売り込もうと、ラスベガスのカー用品の見本市に乗り込んだパイオニアのスタッフ。しかし、そこに立ちはだかったのは、「たかだか道案内に、そんな高価なものはいらない・・・」。クルマに対する考え方の違い、文化の壁だった・・・
一方、将来のユビキタス時代の到来をにらみ、カーナビ市場を虎視眈々と狙う家電メーカー・・・市販カーナビ業界第2位の松下電器が提案する新世代カーナビとは、車の中にいて家の鍵の開け閉めから冷蔵庫の野菜の状態までチェックできる、まさに「走るコンピュータ」であった。カーナビの未来の可能性を模索する動きを追った。
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