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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 9月13日放送 第178回

俺たちの技を継げ!
~団塊の匠が消える日~
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団塊の世代、700万人。その世代のサラリーマンたちが、再来年を境に一斉にリタイヤしていく。それが、いわゆる「2007年問題」だ。
特に大きな危機感を持つのは製造業、その中でも高度な技術者たちに支えられてきた業種だ。"ものづくりの国ニッポン"存亡の危機に、企業がいかに立ち向かっているのか。その戦いを追う。
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戦艦大和を作った街、広島・呉。世界最高といわれる日本の造船業の拠点だが、団塊の世代への依存度が非常に高い。このままでは、世界に冠たる造船技術が潰えてしまう…。造船の現場は悲鳴を上げていた。
そんな造船会社の一つが、中堅の神田造船所。ここもまた後継者確保に奔走して毎年、何とか若者を採用している。しかし、彼らも次々に辞めていく。
そんな神田造船の期待を一身に集めるのが、入社7年、26歳の茶髪の青年、渡橋数行さん。巨大なドックの片隅にある彼の職場は日本が世界に誇る造船技術の根幹、ギョウ鉄だ。数百枚の鉄板を、1枚1枚バーナーとカンをたよりに、微妙な曲線に曲げていく。全てを合わせれば、寸分の狂いもない流線型の巨大な船が組み上がる。
一人前になるまで最低10年。機械が唯一とって変われない、最も高度な職人技だ。
茶髪君と職人の二人三脚…。たった1枚の鉄板との格闘に、造船の未来がかかっている。 |
一方、自動車メーカーのマツダにも、伝承しなければ会社の存亡にかかわる技術があった。それは、ロータリーエンジンの製造技術。
そこで、全社を挙げてあるプロジェクトに乗り出した。それが"伝承道場"。製造ラインの各所に"伝承道場"が作られ、国宝級の技能伝承者がマンツーマンで2年間、伝承だけに特化した技能教育に没頭する。
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イチローのグラブを作るミズノの職人・坪田信義さん(72歳)。プロ野球選手しか顧客にしない、日本最高峰の技能を持つ男だ。
その技術の伝承先は、中国だった。上海に作ったグラブ工房を指導するのは坪田さんの弟子、岸本耕作さん(48歳)。そこでは、1000人の中から選ばれた数人の器用な中国人を、グラブ職人として育てている。
世界市場を相手に生き残るための、背水の陣…。技術の国外流失などという感情論は、そこにはない。
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