| 日経スペシャル「ガイアの夜明け」 12月12日放送 第242回

「保育所が足りない!
~いま保育の現場で何が…~」
保育所に入りたくても入れない「待機児童問題」の解消がなかなか進まない。少子化対策、そして女性の社会進出促進などの観点から保育体制の充実の必要性が叫ばれている。そこでいま、全国の自治体で民営化や規制緩和による保育所増設や保育サービスの向上が図られている。
番組では民間企業による保育ビジネスの現状、待機児童問題解消に取り組む自治体、そして夜間保育を積極的に実施している保育所などを取材。いま求められている保育体制とは何か、真の意味で親と子のためにあるべき保育所の姿とは何かを問う。 |

神奈川県茅ヶ崎市に、この夏ひとつの保育所がオープンした。茅ヶ崎市では初めて民間企業が設置から運営までを手掛ける認可保育所「茅ヶ崎こども園」だ。
開園の1週間前、園では親子との個人面談が行われていた。面談にやってきた保護者たちは、これまで市に入所を申請しながら空きがないため入所できなかった、いわゆる「待機児童」を抱えた人たち。その中に、1歳の男の子を連れて来た母親がいた。夫は仕事で帰宅が遅く、1年前に引っ越して来たばかりということもあり、子育ての相談相手がいないことで悩んでいたという。園長たちは親身になって相談に乗り、アドバイスする。母親にとって、保育所はいわば「駆け込み寺」のような存在でもあるのだ。
社会環境の変化の中で、保育所に求められるニーズは多様化している。いま求められる保育所の役割を考える。 |

2003年、横浜市役所に3年間の時限的組織として「子育て支援事業本部」が設置された。与えられた使命は待機児童の解消だった。最初に行ったことは、待機児童の分析。それまでは区ごとの待機児童数だけしか把握していなかったが、より詳細な待機児童マップを作成することにしたのだ。それによって、どの地域にどれだけの規模の保育所が必要なのかが初めて具体的に見えてきたのである。そして、3年間で101もの保育所を増設した。
横浜市では、今も保育所の増設が続いている。2007年4月には6園が増設される予定だ。そのひとつが都築区にある3階建てのビル。保育所に生まれ変わるための内装工事が始まっている。横浜市ではオフィスビルや駅前の商業ビル内に保育所を新設している。働く親の利便性を考えたものであると同時に、用地不足という現実を踏まえたものだ。しかし、従来の概念とかけ離れた保育所のあり方については賛否両論もある。
横浜市の取り組みを取材し、その意義を考える。
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東京・汐留の超高層マンションの中に、民間企業「日本保育サービス」が手掛ける保育所がある。朝、1人の母親が2人の子供を連れて来た。母親の勤務先であるソフトバンクBBが日本保育サービスと契約していて、保育料の一部を負担してくれる。勤務時間も配慮されていて、働く母親は安心してそこに子供を預けられるのだ。
その日本保育サービスは今、延長保育に力を入れている。従来の公立保育所より遅い時間まで子供を預かるようにして、働く母親を支援しようというのだ。
このほか、最近では事業所の中に保育所を設ける企業も少なくない。女性の社会進出が進む中、保育所のあり方も変わってきている。
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大阪に、午前7時から深夜3時までという長時間の延長保育を実施している保育所がある。長時間労働や不規則な勤務をする親たちが頼りにしている「豊新聖愛園」では、園長や保育士が子供たちと大家族のように接し、同時に子供の生活リズムが崩れないようさまざまな配慮をしているという。
最近、仲間と会社をつくったばかりの1人の母親は深夜まで仕事をこなし、終電に飛び乗って預けた娘を迎えに来るという日々が続く。子供は半日以上を保育所で過ごすことになるが、ここがあるおかげで母親は仕事を続けられる。働く母親と子供、そしてそれを支える保育所の現状を取材する。
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