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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 1月13日放送 第348回

緊急取材…中国はどうなる!? ~倒産ラッシュと巨大市場の行方~
アメリカを震源とする金融危機の余波で、世界経済の行く末に暗雲が立ちこめる中、世界の目が中国に向かっている。13億人の巨大市場を抱える中国が世界経済を下支えするのか、あるいはまた、中国も巻き込まれてしまうのか…。
“世界の工場”といわれてきたメイドインチャイナの拠点、中国・広東省では、今年上半期にすでに6万2000社が倒産したとされる。世界不況の影響で下請けとしての受注が激減していて、まさに倒産ラッシュの様相だ。番組では、そんな現場に潜入取材を敢行、そこでは出稼ぎ労働者たちの不満、絶望が渦巻いていた。
一方で、“13億人の市場”の可能性はどうなのか。消費者の最前線の動向を取材していくと、日本企業に追い風が吹く業界があった。それは、食品・飲料業界。カギとなるのは日本が誇る安全技術だ。
ガイアの夜明けでは、「世界の工場」から「世界の市場」、そして「世界の投資大国」へと目覚しく発展する中国の姿を描いてきた。そして、改革開放30周年の今、大きな転機を迎えた中国経済の行方を緊急ルポする。
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玩具、アパレル、スポーツシューズなどで世界を席巻してきたメイドインチャイナは、金融危機による世界経済の大減速の余波をもろに受けている。そして、中核を担ってきた中小工場が集積する広東省では、倒産ラッシュの様相を呈している。2008年10月、広東省東莞市で大手玩具メーカーが2つの工場を突然閉鎖、突如職を失った6500人の従業員が大規模なデモを行い、騒然となった。この映像は世界に配信され、“世界の工場”と持てはやされた中国の危機が明るみとなった。
この工場を解雇された張さん(25歳)は、河北省に妻と幼い子供を置き、出稼ぎに来ていた。職と部屋を同時に失った張さんは、仲間たち5~6人で狭い部屋を共有し、新たな仕事探しに奔走している。部屋を訪ねると、口々に現状の不満を大声で叫ぶ。しかし職は見つからず、果てには、部屋代が払えず部屋を追い出されてしまう。夜の東莞、途方に暮れる張さんたち。そして、その頃、また別の東莞の工場で解雇をめぐって、労働者たちが立ち上がり、警官隊と衝突する騒動が起きていた。不満が渦巻く工場地帯を見つめる。
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金融危機で家電製品の貿易が減速するなか、中国国内では新たな動きが出てきている。その名も“家電下郷”プロジェクト。それは、政府が認定した家電製品を購入した農民に、購入額の約1割を補助するというもの。
農民が家電を買ったら、国がお金を出すという不思議な制度だが、中国の農村の世帯数は約2億戸。家電の普及率が1%上昇するだけで、莫大な新規需要が生み出されるのだ。失速する中国経済の中では、内需テコ入れ策として期待は高い。
番組では、「家電下郷」を利用して、家電を購入しようと考えている農民に密着しながら、その経済効果のほどを取材する。
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| 【“安全安心”で中間層を狙え…日本のビール会社がミルク作り?】 |
乗用車や薄型テレビの販売台数は、すでに中国が日本を追い抜いている。携帯電話の契約数においては日本を5倍も上回るほど。そして、これらの商品を買えるのは、大都市の中間層にまで広がってきている。
そんな広がる中間層に安全安心な食品と売れと、日本のビール会社アサヒビールが山東省に工場を建設した。そこで作っているものとは、なんと牛乳。現地の従業員を使い、日本式の生産管理で、輸出用ではなく、国内販売用に牛乳を作っているのだ。しかし、なぜビール会社が牛乳なのか…その狙いとは?
アサヒビールの牛乳プロジェクトを通して、13億人市場の開拓へと舵を切る日本企業の挑戦を追う。
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