日経スペシャル「ガイアの夜明け」 7月14日放送 第374回 熱狂と混乱の中国通販 ~目覚める13億人の消費パワー~
2008年秋のリーマンショック以降、すっかり落ち込んだ世界経済。その世界経済復活のけん引役に期待されているのが、中国だ。事実、上海では休日ともなればたくさんの買い物袋を下げた人々で町は賑わいを見せており、消費意欲は依然旺盛だ。 そんな中国で躍進しているのが通信販売。電話やインターネットで簡単に欲しいものが手に入るこの手法は、国土の広い中国の消費拡大の一翼を担い始めていた。しかし、そこには〝顔を合わせずに買い物ができる通販〟特有の落とし穴も…。 中国で急拡大する通販市場を通して、世界が注目する13億人の消費力の実態に迫る。
中国内陸部の湖南省。ここから中国全土に放送している湖南衛星テレビ。地方発ながらバラエティなどの娯楽番組で、北京や上海をはじめ中国中で人気のテレビ局だ。そんな湖南テレビが、手掛けて最近注目を集めているのがテレビショッピング。美しいモデルを使い、高級感を打ち出しながら商品を次々と売っていく。メイドインジャパンの家電製品も人気商品だ。 湖南衛星テレビの通販チャンネルを率いる陳社長にはある野望があった。それは上海進出。地方の小さなテレビ局が上海で放送を開始する…言って見ればチャイニーズドリームだ。放送開始の6月14日には上海から生放送を行うという。このイベントを成功させるために陳社長が考えた目玉商品とは、なんと自動車!1台330万円のアメリカ車だ。中国では、テレビショッピングでクルマまで売れてしまうのか?
インターネット通販も急成長を遂げている。すでに9兆円の市場規模に達したという報道もある。そんな熱狂の陰で、問題も多いのが現状だ。23歳の会社員、許さんはある悩みを抱えていた。それは若くして薄毛であること。このままでは結婚が危ぶまれると、許さんが意を決して購入したのが〝とねがわ〟という会社の育毛剤。数ヶ月前にネット通販で買ったという。しかしこの薬、全く効き目がないどころか、毛が抜けるという。許さんは言う「ネット上で世界各国で販売していると出ていたので信じてしまった。」返品したくて電話しても一向に応じてくれず、許さんは困り果てていた…。「カネか毛どっちか返して下さい」。 〝とねがわ〟という会社はどんな会社なのか?ホームページを見てみると、本籍は日本にあり、日本の化粧品市場で30%ほどのシェアを持つと書いてある…。日本の富士山脈(?!)にある朝鮮人参を原材料に使っている上、ノーベル賞を受賞した日本人とも深い関係があるという。正体を探りに会社に乗り込んだ取材班。そこで取材班が見た驚きの事実とは?!
急拡大を遂げる中国の通販市場。日本企業も手をこまねいている訳ではない。日本の通信販売の草分け、千趣会は中国で本格的なカタログ通販に乗り出した。日本品質という信頼の元、順調に売り上げを伸ばすかに見えたのだが…そこに立ちはだかったのが中国の郵便事情。ポストが日本に比べて小さかったり、郵便局員がカタログを勝手に捨てたりと様々な理由からカタログの到着率は一番高い上海で57%、成都ではなんと12%という低い数字に。カタログ通販はカタログが届かなくては意味がない。そこで千趣会が考えたのがカタログを小さくすることだった。小さくしてポストに入りやすくすれば到着率も上がると考えたのだ。しかし、カタログを小さくすることで商品数が減り、売り上げが落ちてしまったのだ! カタログは小さいままで商品数を増やすにはどうすればいいのか…千趣会が打ち出した起死回生の策とは?!