日経スペシャル「ガイアの夜明け」 9月29日放送 第385回 “笑い”が人と会社を救う
先行きが見えず、閉塞感のただよう日本経済。大企業が軒並み減量経営の中、中小企業や個人経営はますます苦しい。そんな時代に、いやそんな時代だからこそ、いま「笑い」の効用が注目されている。 「お笑い」の大手企業は、若手お笑い芸人を投入し、企業向けの経営セミナーを試験的に行っていた。参加した社員たちに漫才をやってもらい、コミュニケーション力やプレゼン力を学んでもらおうというのだ。また、笑いの技法を経営に取り入れ、地元の中小企業の再生に挑戦する元お笑い芸人のコンサルタントも現れた。苦しい時代にこそ「笑い」が必要!いうなら「笑いの経済力」。 一方、「笑い」を医療現場に導入し、治療効果をあげている病院も出現している。病院内には落語の舞台。その効果とは?
9月、三井住友銀行の研修所で開催されたワークショップ。入社3?5年目の社員たちが30人参加した。そこに登場したのは、吉本興業のお笑い芸人・セブンbyセブンだ。プロ芸人の漫才が披露され、会場が笑いで包まれる。しかし、本番はこれから。漫才経験のない参加者たちが漫才を作るのだ。参加者たちは2人1組になり、戸惑いながらも、ネタとオチを考えながら、漫才を作り、皆の前で発表する。 このワークショップを企画・運営しているのは、「笑い」の大手・吉本興業。漫才ワークショップで、コミュニケーション力とプレゼン力を身につけてもらおうというのだ。近年、多くの企業ではコミュニケーションが上手くとれない若手社員やプレゼン力の低下が、目下の課題となっている。「笑い」を学び、体験することによって、社員の意識を変えようと、ワークショップを申し込む企業が増えつつある。果たして「笑い」で企業は変わるのか…!?
ピエロに扮して病院に「笑い」を運ぶホスピタルクラウンの会社・プレジャー企画では、最近、医療関連施設からの依頼だけでなく、企業からの講演依頼も増えてきているという。「この厳しい時代に“笑い”が必要だ」と参加企業は声をそろえる。 また、漫談家にも、依頼は増えている。“サラリーマン漫談”をする道路光事藤沢さんは、事業やビジネスのネタを披露し、日本全国の中小企業を元気づけている。
一方、「笑い」の技法を経営に活かし、企業の再生に挑むコンサルタントが現れた。静岡市清水区のハワード・ジョイマン(日本人/本名・渡辺恵庸)さんは、元お笑い芸人。笑いの技法である「つかみ」「ネタ」「オチ」のプロセスを、経営の流れに当てはめ、経営力アップに繋げる。 ジョイマンさんが挑むのは、地元である清水の中小企業の活性化。最先端エコ技術の太陽光照明を販売する藤井さんは、販路を広げたいと、今年4月からジョイマンさんのコンサルタントを受けている。「つかみ」「ネタ」「オチ」の経営で、新たな販路拡大に繋がるのか。その成果は…!?
群馬県高崎市の中央群馬脳神経外科病院。毎月第一土曜日には、多くの患者や家族、病院を退院した人たち、近所の人びとが100人近く集まってくる。病院で行われる「病院寄席」の日なのだ。病院寄席は毎回盛況、立ち見が出る。 「寄席」のある病院を創設したのは、院長・中島秀雄先生。小学生の頃から落語を習い、桂文治師匠に入門。「病院寄席」では、自ら落語家・桂前治として、観客を笑わせる。「笑い」と「医学」を結びつけた“笑い療法”の先駆者的存在だ。 今回、長年続けてきた笑い療法を、さらに日常の治療に活かすため、中島院長が挑むのは、病室へのテレビ導入。テレビで落語を毎日放送し、治療効果アップをねらう。果たして、患者の反応は…!?