日経スペシャル「ガイアの夜明け」 11月24日放送 第393回 徹底追跡…JAL危機 ~“日本の翼”の本当の問題とは~
“ニッポンの翼”JAL・日本航空が揺れに揺れている。経営危機が深刻化する中、政権交代で登場した前原大臣が、特命チームを組織しJAL再建に向け大きく始動したものの、今度は新たな国の機関が出現するなど、いまだ視界は晴れていない。いったい、何が問題で、騒動の裏では何が起きているのか。そしてこの巨大航空会社はどこに向かうのか。番組が独自に取材してきた日本航空社内の動きなどを通して、問題の本質を検証する。
JALの経営危機・再建問題は、今に始まった問題ではない。3年前にも危機が表面化し、社内クーデターが勃発。そんな中、就任した西松遥・現社長は、「存亡の危機にある」と危機感を前面に押し出し、自主再建に乗り出した。コストカットの取り組み、人員削減、“親方日の丸”意識の改革、縦割り主義の改革などに遅まきながら着手していた…。番組では、その社内改革の現場を独占取材した。 しかし、それから1年あまりで、今回の事態に至ってしまった。西松改革の理想と現実を見ていくと、JALに横たわる積年の問題が浮き彫りになってきた。 また、民主党政権はこの問題をどう解決に導くのか。前原大臣らキーマンたちの動きを徹底追跡する。
JALは、赤字路線からの撤退を急ピッチで進めている。11月5日には、国内線8路線の廃止を発表。151路線のうち、実に合わせて45路線の廃止を検討している。 日本国内には98もの空港があるが、その多くは「赤字」。利用客の少ないそんな地方空港にも、JALは政治的な影響を強く受け飛行機を飛ばし続けて来た経緯がある。国内線の平均搭乗率は56.0%(4?7月)にまで落ち込み、不採算路線の問題は経営に重くのしかかっている。 それにしても一体なぜ、利用されない空港がこれほど多く造られてきたのか?番組は、福島を舞台とした空港建設の裏側を追った。建設推進に関わった人たち、そして元運輸大臣の証言…。浮き彫りとなったのは、県民のニーズとはかけ離れたところで建設を推し進めた、政治と行政の存在だった。